2022年11月2日水曜日

日刊動労千葉 第9190号

「車掌全廃」攻撃許すな!

全面的なワンマン化進めるJRに反撃を

今月はじめJR東日本はワンマン運転拡大の「検討・準備を進める主な線区」を明らかにした。15両編成が走る線区を除けば、ほぼすべての線区が「対象線区」として具体的に挙げられている。

だが、組合にはJR本社から「タブレットに配信されている」と通告するだけで、提案も資料の説明も行おうとしなかった。組合を無視して一方的に施策を進めようとする会社の姿勢を許すことはできない!

開始された「車掌全廃」化

この間、会社は全線区を対象にワンマン運転拡大を進める方針を示してきた。千葉では内房線・外房線や成田線の一部でワンマン化が強行された。山手線・京浜東北線・南武線・横浜線・根岸線・常磐線(各駅停車)については、25~30年にワンマン化する方針も打ち出している。

そして今回、その他の路線についても全面的にワンマン化することを具体化してきた。ついに「車掌全廃」攻撃が開始されたということだ。

こんなことがまかり通れば、車掌として働いている仲間はどうなるのか? 運転士にはすべての責任が転嫁され、激しい労働強化がもたらされる。安全や異常時の対応はないがしろにされ切り捨てられる。会社は現場労働者のことをまるで顧みようとしていない!

車掌要員の大幅削減は、大規模な異動を引き起こす。職場のあり方は激変せざるをえない。会社がそれを現場労働者同士を断絶させ、競争に駆り立てることに利用しようとすることは明らかだ。

「4千人削減」「副業・転籍」の攻撃

この攻撃は、この間の職名廃止・業務融合・統括センター化やジョブローテーション攻撃をさらに先に進める攻撃だ。

すでに千葉運輸区では運転士・車掌の込み運用が開始されている。木更津統括センターでは、乗務員が交番中に駅業務につく運用が行われている。

水戸では水戸、勝田、土浦の各運輸区の全社員が営業統括センターと兼務にされている。

労働者の権利は「どこで、どんな業務につくのか」ということと切り離すことはできない。それを勤務指定一つで勤務場所も業務も会社の自由になるとなれば、労働者の権利は根本から破壊される。

同時に、「鉄道部門4千人削減」「転籍・副業促進」攻撃を激しく進める攻撃だ。

副業は「企業の壁を超えた働き方」と位置づけられている。会社は大規模なワンマン化の中で、「企業の壁」や偽装請負という規制も、なし崩し的に破壊しようとしているのだ。

ともに声をあげ闘おう!

会社は、鉄道業務も、安全も、現場労働者が持つ各系統の専門的な技術・経験も、あまりに軽く見ている。鉄道で働く者として、こんなものを許すわけには絶対にいかない!

何より職場に必要なのは闘う労働組合だ。現場からの団結した闘いこそ、会社の攻撃を打ち破る力だ。

すべての仲間は動労千葉に結集し、ともに闘おう。全面ワンマン化―「車掌全廃」、職名廃止・業務融合、ジョブローテーション攻撃に断固反対し闘い抜こう。