2022年11月5日土曜日

日刊動労千葉 第9191号

物価高騰で生活直撃!!
緊急対策として期末手当に
物価上昇分の上乗せを!
これは絶対に譲れない要求だ!!

約3年にわたる巨額の賃金カット

JR東日本は、20年度は夏期・年末あわせて前年比で約1・5カ月分の削減。昨年度は、JR史上初の定期昇給カットを強行した上、夏期・年末手当とも「2カ月」と超低額回答を強行してきた。JR貨物においても、昨年年末1・67カ月、今夏が1・72カ月と組合要求とかけ離れた超低額の回答を強行している。コロナ禍が始まってから3年近くになるが、一人ひとりの仲間からとんでもない金額の賃金が「収奪」されてきた。
昨年来の歴史的な物価高騰で、電気・ガス・ガソリン代、食料品などの価格がとどまるところを知らない値上がりを続けており、全社員の生活を直撃している。しかも、来春には、さらに光熱費の上昇が確定している中で、緊急対策として今期末手当において物価上昇分を上乗せし、社員の生活を守ることは絶対に譲れない要求だ。

 

【JR東日本】
▽基準内賃金3.7ヶ月分を支払うこと
【JR貨物】
▽基準内賃金3.7ヶ月分を支払うこと
【CTS】
▽基本賃金の3・8カ月分を支払うこと
▽契約社員・パート社員についても社員と同じ基準(平均支給月額✕3・8カ月分)で支払うこと。
▽物価高騰に対する特別手当として全社員に一律10万円を支払うこと。
 
【CTSに対する労働条件改善要求(要旨)】
▽契約・パート社員の時給を一律1500円に引き上げること。事業所間の時給格差を解消すること。
▽希望者全員の正社員登用
▽定期昇給制度導入
▽契約・パート社員の退職金制度新設
▽住宅手当の支給基準改善。契約・パート・嘱託を含む全社員への拡大
▽60歳以降(社員の嘱託移行時以降)の賃金引き下げとりやめ
▽希望者全員の70歳までの雇用。JRエルダー出向者についても同様の扱いに
▽65歳以降の再雇用時の賃金引き下げとりやめ
▽深夜早朝手当の支給格差解消。一律1500円の支給
▽嘔吐物処理手当支給。消毒作業に対して危険手当支給

実質減額が続くCTS
CTSにおいても、社員「年間4・9カ月」の水準はかろうじて維持されてきたが、プラスアルファの手当部分が減額され続けており、コロナ以前と比べて減額が続いている。
そもそも、社員、契約・パートとも独立して食っていけないような賃金水準なので、この物価高を生き抜くための物価上昇分の上乗せは現場の切実な要求だ。

政府・自民党との癒着深める連合弾劾!
この歴史的とも言える物価高騰の局面にも関わらず連合は、まさに何一つ闘いを組織しないどころか、会長の芳野を筆頭に政府・自民党や財界へのスリより、癒着を深め、腐りきった姿をあらわにしている。いま闘わずして、なんのための労働組合か!

賃金は労使の力関係できまる
世界では急激な物価上昇に見合う、賃上げを求めてストライキが頻発している。鉄道・運輸、空港、港湾など物流部門でも、数万、数十万人規模の闘いが巻き起こっている。
現場からの怒りの声、会社との力関係で賃金は決まる。現場からさらに声を上げ、期末手当の満額回答、大幅賃上げをかちとろう。

 

【イギリス】6月、10月
鉄道労働者が一斉ストライキ
 物価高騰で賃上げ要求