2013年7月11日木曜日

外注化阻止ニュース 第78号

外注化阻止ニュース第78号

 

1・1カ月の超低額回答弾劾
JR貨物の賃下げ絶対反対
日貨労の裏切り妥結を許すな!

 JR貨物会社は6月26日、今年度の夏季手当について「1・1カ月」の超低額回答を強行しました。これまで1・5カ月を割り込んだことはなく著しい減額です。さらに日貨労はこの超低額回答をその場で受け入れ妥結したのです。
 夏期手当についてJR貨物は、現段階では営業成績は昨年並みとしつつ事業計画においては34億円の黒字を計画しています。計画達成のために人件費を徹底して切りつめる気なのです。
 春闘過程において、貨物会社は、一律賃下げを画策し、日貨労と水面下で秘密交渉を行っていることが明らかになりました。これに対して激しい怒りと行動が噴出し、会社は賃下げを提案することができなくなった中での今回の夏期手当の回答です。
 起きている事態は、国鉄分割・民営化が完全に破産し、失敗に終わったことを示しています。
 発足当初1万2千人で発足したJR貨物の労働者は今や6千人です。総額人件費は現在400億円ですが、これはピーク時900億円の半分以下です。ここまで賃下げと要員削減が進められ、すべての犠牲が現場労働者に転嫁されてきたのです。しかし、どこまでやっても経営は崩壊し続け、長期債務は940億円から1800億円に倍増したのです。
 これがJR貨物の現状です。
 国鉄分割・民営化は完全に破産し失敗したのです。根本原因は、国鉄分割・民営化とそれに協力した労働組合にあります。
 分割・民営化の矛盾の集中する貨物会社の危機をひたすら労働者へ犠牲転嫁するやり方を絶対に認めることはできません。

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