2013年7月26日金曜日

動労水戸 被曝強制の常磐線竜田延伸絶対反対!

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大子運輸科構内で6380ベクレル検出
被曝強制の常磐線竜田延伸絶対反対!

 JRで働くすべての皆さん!JR水戸支社は動労水戸のストライキと職場の怒りに追いつめられ、K544の交検を偽装し、郡山総合車両センターへの無動力回送を強行しました。同日、福島第一原発10㌔圏にある竜田駅までの「早期運転再開」が報道されました。事故などなかったかのようにして原発再稼働のために福島の住民・労働者に被曝を強制し命と健康を破壊する許しがたい施策です。福島第一原発は今も毎時1000万ベクレルもの放射性物質を放出しています。会社は必要な線量測定を拒否した上、鉄道会社としてあってはならない「偽装交検」を「普通の交検」と言い張ってまで被曝を強制しています。絶対に許せません。
 動労水戸は、公式機関に大子の「溜めマス汚泥」と「チリ集じん機のホコリ」の測定を依頼しました。その結果、恐るべき線量が検出されたのです。会社の言う空間線量だけでの「安全宣言」など徹頭徹尾インチキだということが証明されました。私たちは、福島の住民・労働者と団結し、命を守るために被曝労働絶対反対、常磐線竜田延伸阻止の闘いを徹底的に貫きます。私たちと共に、職場を越えた労働者の団結で立ち向かいましょう!

被曝労働絶対反対の闘い郡山の労働者とつながる!

 動労水戸は宣伝や狭い利益のために闘っているわけではありません。私たちの闘いはそんな程度で貫けるような甘い闘争ではありません。国鉄分割民営化絶対反対に始まり、外注化阻止、原発再稼働・被曝労働との闘いに至るまで、労働者としての生きざまをかけた闘いです。私たちが闘いの中で暴いてきたのは、どんなデタラメも「金儲け」のために強行しようとしてきた国と会社の姿でした。同時にはっきりしたことは、このようなデタラメがまかり通ってしまうのは、労働組合の幹部が折り合えないものを折り合わせようとしてきたことにあるということです。放射能問題も外注化・非正規化も、労働者と会社の間に本質的に妥協点はありません。このようなデタラメを許さず、未来を開くことができるのは、労働者が労働組合に団結して絶対反対で闘うこと、そして職場や地域、国境を超えた労働者の闘いと団結を生み出していくことにあります。
 会社や既成労組幹部はとにかく「交検」をやったことにして、K544を郡山工場に送ってしまえば終わりだと考えていたことでしょう。しかし、郡山工場の労働者が猛然と反対に立ち上がったのです。それに対して、管理者が「勝田で洗浄も交検も行っているので問題ない」「水戸支社が測った線量は郡山と同じくらいしかない」「水戸支社が安全だと言っているので問題ない」と開き直りました。しかし、「ふざけるな!勝田で交検が行われたというのはウソだ」「水戸支社はホコリそのものの線量を測っていない」と怒りの反撃が叩きつけられました。K544をめぐる被曝労働との闘いは終わってなどいません。郡山工場の労働者の団結を生み出し、次の段階に入ったのです。分割・民営化を乗り越えた団結がよみがえり、青年たちに引き継がれようとしています。福島の仲間とさらなる階級的団結を打ち固めましょう!

被曝隠し原発再稼働に手を貸すJRと対決を

 昨年、気動車のラジエータ清掃が強行された大子では、洗浄線の溜めマスの汚泥から1㎏あたり3210ベクレル、交番検査でエアフィルターを気吹いている集じん機のチリからは1㎏あたり6380ベクレルのセシウムが検出されました。1㎏あたり100ベクレルを超える物質は「低レベル放射性廃棄物」として扱わなければなりません。基準を30~60倍以上も上回るとんでもない数値です。会社はこうした事実の発覚を恐れ、隠し、労働者や利用者を被曝させているのです。
 K544の郡山移送が強行された翌日、福島民報の1面トップで「常磐線広野―竜田(楢葉)8・5㌔早期運行再開目指す」との報道がなされました。楢葉町長が常磐線の運行再開を申し入れ、JR東日本の深沢副社長が「JRとしても旧警戒区域に乗り入れることは意義がある。国や関係機関と協議し、早期実現に向けて努力したい」と応じました。K544の検修・移送強行による労働者への被曝強制と福島県民の切り捨てが一体であることが完全にはっきりしました。これこそが国の「原発事故収束宣言」をJRが具体化し、原発事故と被曝の責任をあいまいにする道です。
 今回の参院選では、「被曝させない・TPP入らない・飢えさせない」をスローガンに東京選挙区に出馬した山本太郎氏が67万票を獲得して当選を果たしました。原発再稼働を進め、福島の住民・労働者にさらなる被曝を強制しようとする安倍政権と、「命より金儲け」の社会に怒り、根本的な変革に立ち上がる人々とが激突する時代の到来を告げ知らせています。あなたの疑問や怒りはあなただけものではありません。表面だけの付き合いでなく、問題の根源と闘う中で、本当に信頼しあえる団結を作りましょう!労働組合を作るのは労働者自身です。共に闘いに立とう!

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