2014年2月14日金曜日

DC通信No.192

動労千葉震災レポートNo.61


“March 11, 2014反原発福島行動”への賛同と参加を心より呼びかけます

 安倍政権は原発を「重要なベース電源」と強弁し、その再稼働、新設そして海外輸出にのめり込んでいます。また「(福島第1原発の)汚染水は完全にコントロールされている」「将来にわたって健康被害はない」と大ペテンを弄して、福島圧殺のためにのみオリンピックを引き込みました。

 同時に安倍政権は、国際的な原発(核)推進機関である国際原子力機関(IAEA)や国際放射線防護委員会(ICRP)の動員に傾注しています。そして福島県・福島県立医大はIAEAとの間で、「住民の不安をあおる」などとすれば全ての情報を隠ぺいできる秘密指定条項を取りきめました。
また2013年10月に来日したIAEA 調査団の「目標値を1~20mSv/yの範囲で決定すべき」という許し難い言質を拠り所に、現行の法定基準1mSv/yを20mSv/yまで緩めようと画策しています。

 そして、ICRP第4委員会委員長でフランス原子力防護評価委員会(CEPN)所長であるジャック・ロシャールを招き入れ、同じくICRP委員の福島県立医大の丹羽太貫(教授)とともに「福島のエートス」を立ち上げ「安心神話」の捏造に腐心しています。ロシャールはチェルノブイリ事故の際、放射線防護計画(ETHOS Project)を立ち上げて「住民の自己努力による放射線防護」を提唱し、核産業と帝国主義の危機救済の先兵を担いました。そして今また福島で、「放射能を気にしすぎるとストレスで体調を崩す」「甲状腺がんの発生は事故の4年後から」「みんな放射線に振り回され、疲れきっている。今必要なのは安心できる言葉」という悪魔のささやきを拡散しています。

 しかし「フクシマの怒り」の核心である福島の現実そのものが、この安倍政権や国際帝国主義の思惑の前に立ちはだかっています。がんを含む甲状腺異常の急増、秒・分単位で命と引き換えの被曝労働の強制、内部被ばくを全面否定する官製の「帰還」運動に対し、奪われた一切のものを奪還する“フクシマを返せ!”の根底的な怒りが叩きつけられています。

 動労水戸、国労郡山工場支部の労働者は、被曝労働拒否を職場の団結を基礎とする闘いに押し上げ、反原発闘争の新たな段階を切り開いています。そして動労千葉を中心とした27年間に渡る国鉄分割民営化との闘いは、ついに東京地裁、東京高裁をして国鉄・JRの不当労働行為を認定させ、国鉄労働者1047名の解雇撤回の実現に肉薄しています。

 「フクシマの怒り」とこれらの闘いが結び付き全世界の労働者人民の闘いに還流して行く時、全原発廃炉と核の廃絶に向かう壮大な闘いの関門が開かれるのは間違いありません。
自己破綻性ゆえに凶暴化し社会的存在の全てを破壊し尽くして止まない新自由主義を、民営化・外注化・非正規職化を絶対に阻止する闘いのるつぼの中に叩きこみ打倒して行きましょう。

以下の3・11反原発福島行動実行委員会の呼びかけ文をご参照ください。
http://fukushimaaction.blog.fc2.com/blog-entry-147.html

私たちは第3回目の3・11を以下の要領で闘います。全世界の労働組合、諸組織ならびに個々の労働者みなさんに、この集会への賛同と参加を心より呼びかけます。

March 11, 2014反原発福島行動:
日時:3月11日(火)14:00~
場所:福島県郡山市総合体育館
2014年2月10日
動労千葉国際連帯委員会


DC通信サイトから転載