2014年2月17日月曜日

DC通信No.193

韓国鉄道労組、民主労総ソウル本部、
イサンム・公共運輸労組・連盟委員長から
2/16集会にメッセージ


■韓国鉄道労働組合


 鉄道産業の分割・民営化と民主労組弾圧に対して屈することなく闘っている全国(韓国)鉄道労働組合は、87年日本の国鉄の分割・民営化反対闘争の象徴である1047名国鉄解雇労働者たちを深い尊敬の心で支持し、連帯します。

 新自由主義の世界化の嵐の中で推進された鉄道産業の分割私有化は国民の財産であり国民生活の基本的権利である鉄道産業を少数の独占資本の貪欲な利潤追求の道具に転落させ、同時に鉄道労働者の雇用と労働条件を脅かし、非正規職と外注労働者を量産しています。

 日本政府の87年「国鉄分割・民営化」はこのような新自由主義的攻撃に他なりません。それによって日本の鉄道は料金引き上げと赤字路線の廃止などで公共性が悪化され、鉄道の安全も深刻に脅かされているということを私たちははっきりと知っています。 
...
 したがって遅きに失しても、今からでも日本政府と最高裁判所は鉄道分割・民営化政策の失敗を正直に認めて、去る27年の間数多くの困難と苦痛にもかかわらず日本国民のために闘ってきた1047名国鉄解雇労働者たちを即刻復職させなければなりません。

 私たち全国鉄道労働組合は2001年、民主的で自主的な労働組合を闘いとり、その後13年の間ただの一時も新自由主義民営化と構造調整に対する闘争を休めたことはありません。そして2001年以前の労組民主化闘争を含んで韓国鉄道労働者たちの至難だった闘争に日本の国鉄解雇労働者たちが熱い連帯の心で共にしてくれたということも忘れずにいます。

 したがって今日2月16日、日本で「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」が開催する闘争決意大会はまさに私たち全国鉄道労働組合が共にする集会であることをはっきりとさせようと思います。 

 私たちは日本の同志たちの闘争を見守っているばかりではないでしょう。1047名国鉄解雇者たちが完全に復職して日本の鉄道が分割民営化の弊害を克服し公共鉄道の代案で新たに生まれ変わる瞬間まで韓日鉄道労働者連帯の綱をいっそう堅固にしていくものです。

 1047名国鉄解雇労働者たちの不当な解雇を撤回し、彼らを原職復職、原状回復する措置をせよ! 公共性と安全を脅かす鉄道産業の分割と民営化を撤回せよ! 鉄道労働者に対する非正規職化・外注化の試みを即刻中断せよ!

公共運輸労組・連盟 イサンム委員長

http://www.kptu.net/Mboard.asp?Action=view&strBoardID=KPTU_NEW04&intSeq=12560

田中康宏委員長をはじめとする動労千葉の同志たちに、

 2月16日労働者集会を前に民主労総-全国公共運輸社会サービス労働組合・連盟(公共運輸労組・連盟)の15万名に達する組合員を代表して連帯の挨拶を送ります。...

2月16日に動労千葉組合員らがJR解雇者復職、民営化と外注化阻止及び非正規職撤廃を勝ち取るために街に出る予定です。同じ要求で韓国で闘っている公共運輸労組・連盟のすべての組合員が、この闘争を全面的に支持します。日本の鉄道が民営化されて27年が過ぎた今でも、民営化に反対して、解雇された国鉄労働者の原職復職を闘い取り鉄道の構造調整と労働不安定化を阻止するための同志たちの闘争から、多くの霊感を受けています。

 ご存知のとおり、韓国で公共運輸労組・連盟の組合員たちが同じ闘争を繰り広げています。昨年、公共運輸労組加盟組織である韓国鉄道労組は、政府と使用者の弾圧を突いて23日間の鉄道民営化阻止のためのストライキを展開しました。この闘争によって現在、鉄道労組指導部5名が拘束された状態であり、数多くの組合員たちが解雇をはじめとする懲戒措置に処されており、労組に対する損害賠償請求および仮差押さえが推進されています。

 昨年の困難な闘争過程で、動労千葉の積極的支持と連帯は多くの励ましになりました。特に12月22日民主労総事務室侵奪の後に、韓国政府の野蛮な弾圧を糾弾するために行われた集会と300名のデモは、私たちの期待以上の連帯表現であって大きな力になりました。

 韓国政府の攻勢は鉄道産業だけに限定されたものではありません。現在パククネ政権は大統領選挙公約を破棄して医療民営化と年金改悪を推進しており、「公共機関正常化」という名目のもとで公共機関の労組の団体協約を一方的に改悪して団体交渉権を深刻に侵害しています。政府はまた、公共部門の非正規職を無期契約職に転換すると言いながら事実上、大部分の非正規職労働者をまったく無視しており、不安定な仕事場を量産しています。深まる労働弾圧の中で公共運輸労組・連盟はこの全ての事案に対して総力闘争を準備しています。

 韓国労働者の闘争と日本労働者の闘争は結局、異なりません。保守的な政権の弾圧に抗して民主労組を死守して、鉄道をはじめとする公共交通と公共サービスを民営化と構造調整から守るための闘いです。安定した仕事場、良質の労働条件と労働者の尊厳を闘い取るための闘争です。

 同志の皆さん、2014年も互いに連帯して共に闘いましょう! 動揺せずに集まれば必ず勝利するだろうと確信します。

連帯の意志を込めて
イサンム 公共運輸労組・連盟委員長



■民主労総ソウル地域本部

2・16労働者集会を支持します。政権と資本の民営化に対して闘争を続けてこられた同志たちに尊敬と連帯の意思を送ります。

国籍を分かたず公共部門民営化の試みが勝手に進められており、問題が深刻だということを韓国の多くの労働者、市民たちは良く知っています。民営化の問題点が労働者を路頭に追いやり、市民たちに過度の料金を賦課して、さらには深刻な安全の問題まで招来するのだと考えます。

同志たちの民営化反対闘争が27年目に入っており、民営化反対闘争以後解雇された同志たちの問題が解決されずに時間が流れることに怒りを感じます。

韓国の政権と資本も勝手に公共部門の民営化を推進しようとしており、最近鉄道では1人常務員制度を進めようとしており、これに抵抗する闘争が進められている状況です。

政権と資本の外注化方式は子会社を増やしていこうという計画と既存の人員を減らして分割していく方式を進めるなど幾つかの形態で進めていくようです。

同志たちの闘争が多くの教訓を韓国の労働者たちに残しており、その志を継いで韓国の労働者たちも民営化反対闘争と非正規職闘争、整理解雇闘争、労働弾圧闘争を力強く進めるよう努力していきます。
同志たちの闘いに韓国からも共に支持連帯します。

DC通信から転載