2016年12月15日木曜日

外注化阻止ニュース 第293号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka293.pdf


駅業務の完全分社化の布石
グリーンスタッフ採用停止
分割・民営化と同じ労働条件破壊の手口

 JR東日本は先月、「来年度以降、グリーンスタッフの採用を停止する」と動労千葉に対して通知してきました。

グリーンスタッフ採用停止の意味

 これまでJRは駅業務の外注化を次々に進めており、すでに千葉の直営駅は3分の1にまで縮小されてきました。
 駅業務を担っている契約社員のグリーンスタッフは、最大5年で雇い止めとなります。そして「雇い止めの後も駅で働きたいなら外注会社に行って働け」という卑劣な手口で超低賃金の外注会社の要員にされてきました。
 一方、JR千葉支社は団体交渉において、委託駅の基準について①運転取扱駅、準運転取扱駅でない、 ②グリーンスタッフがいない、③みどりの窓口がないことを挙げてきました。
 グリーンスタッフはもともと1年契約で勤務地も契約で指定されています。出向どころか転勤も基本的には想定されていません。だからグリーンスタッフのいる駅は外注化の対象ではなかったのです。
 今回、JRがグリーンスタッフの採用を停止する意図は明白です。あらゆる駅業務を外注化し、やがては駅業務を別会社化するつもりなのです。

本格的な転籍攻撃に反撃を

 駅要員がすべて外注会社で雇われるようになれば、JR本体で駅業務から車掌・運転士になる道は断たれます。つまり乗務員を含めた全業務の外注化と転籍にまで行き着かざるを得ないのです。
 東武鉄道では、東武鉄道へ直接入社するルートはなく3つの子会社での採用のみです。東武鉄道に残るのは本社機能と管理者だけ。選別された人間のみ東武鉄道に入社できるのです。
 国鉄分割・民営化では、国鉄とJRは別法人という理屈(国鉄改革法)で、約20万人の国鉄職員が職場を追われ、労働条件がメチャクチャに破壊されました。
 JR東日本は、外注化・別会社化・転籍を通じて雇用や賃金などの労働条件の破壊を狙っています。ひいては安全の崩壊をもたらす大問題です。外注化・別会社化・グループ再編・転籍に反対しよう。

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