2017年8月1日火曜日

今こそ動労総連合へ!動労水戸青年の訴え②

http://file.doromito.blog.shinobi.jp/da9d35f8.pdf




闘う本物の労働組合
動労総連合で団結して闘おう
動労水戸・曾澤憲一組合員

私が動労水戸に加入したのは2014年12月で、「ライフサイクルの深度化」という会社施策に反対の声を上げようと考えたのがきっかけでした。

ライフサイクルの深度化とは、「入社して駅で営業職を2年、車掌を2年経験して、運転士になる」という元々あったライフサイクルを更に進めて、運転士経験年数10年を目安に、40歳までに駅の輸送職を最低3年間、経験させるものです。それで、「運輸のプロ」になれるというのがJR東日本の言い分です。

私のいた水郡線営業所運輸科は地方のローカル線で、自ら異動を希望する青年運転士はいません。苦労して運転士になって様々な経験をして、次は後輩の指導育成や様々な車種を運転できるようにと考えたり、実際にやり始めた時期に異動です。

いわば運転士の中堅時期に最低でも3年間、本人の希望に関係なく、運転操縦業務から離れさせられます。会社は、国鉄採の先輩方の退職を前に、技術の継承が喫緊の課題と言いますが、とてもそんな事を考えているとは思えません。

駅に異動し輸送職に就いても、駅ごとに担当する業務はバラバラです。それなのに、なぜライフサイクルで異動した全員が一律に「運輸のプロ」と呼べる存在になれるのか、甚だ疑問です。明確な基準は全くなく、青年運転士たちに会社に従うしかないという意識を持たせるための施策だと言えます。

会社からライフサイクルの深度化の提案があり、当時加入していた東労組の分会の職場集会で説明されました。その時、国鉄採の分会長は「俺には関係ないから」と発言しました。

提案された時、ほとんどの運転士が、「こんなの受け入れられるか」「ふざけるな」と言っていたにも関わらず、「反対しても会社は一方的に実施してくるから、少しでも良い条件を引き出すしかない」というのが東労組の説明でした。条件闘争をしている時点で東労組は会社提案を受け入れているんです。

私は、2016年2月に水戸駅に異動しました。ライフサイクルで異動して来ているのは5人で、仕事は泊勤務一つだけです。4人いれば十分回る仕事です。そのため、乗務員通路のペンキ塗り、自駅と管理駅の草刈りや除草剤の散布、ホームなどの案内用ステッカーの貼り替え、倉庫の整理、融雪器の点検整備など、駅輸送職と関係ない仕事も多々やります。

社会人採用の人から、「ライフサイクルで異動してきた人から運転関係の規定類について、色々と聞いて勉強するよう(会社から)言われた」と聞きました。会社は、社会人採用の運転業務に携わる社員に必要最低限しか教育していないようで、足りない部分はライフサイクルで異動して来た私たち任せなのです。

私は動労水戸への加入を考えたのは、ライフサイクルの深度化で、「腹を決めて闘うなら、一緒に闘うよ」と言ってくれた動労水戸の先輩がいるからです。かたや、俺には関係ないと言う先輩がいる。かたや、一緒に闘うと言ってくれる先輩がいる。どっちを選ぶかなんて決まっちゃいますよね。

駅から戻って来た人たちは、皆が口を揃えて「全く意味のないものだった」「無駄な3年間だった」と言います。

でも、それはあくまで個人的な雑談の中で、組合の集会や会議では発言しません。自分が無駄だと思うものを後輩にもやらせる必要があるのでしょうか?答えはNOです。必要ない、無駄だと声を上げて、こんな施策は直ちに終わらせるべきです。

労働者をパーツの一つとしてしか考えず、こき使うだけこき使って、労働者が心も身体もボロボロになり使えなくなればポイ捨てする。そんな会社のたけに必死で働く必要があるでしょうか。労働者は、決して資本家の言いなりでいなければならない存在ではありません。

ですが、今の社会は、労働組合が形だけのものだったり、そもそも労働組合がなかったり、ということがほとんどです。

あなたの身近にある労働組合、労働運動はニセモノです。本当に労働者のために闘う労働組合は動労総連合だけです。会社にNOを突きつけ、徹底的に闘います。

是非、皆さんも動労総連合に結集して、本物の労働組合で団結し、労働運動を共に闘いましょう!

パンフレットへのリンク