2017年8月31日木曜日

外注化阻止ニュース 第335号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka335.pdf


JR・CTSは要員を確保せよ
幕張事業所で仕事中に亡くなる
すべての職場の共通問題

 8月8日にCTS幕張事業所で清掃作業中の労働者が心臓疾患で倒れて55歳の若さで亡くなりました。幕張事業所にはAEDもありませんでした。安全衛生委員会で指摘されても、会社は無視していたのです。
 これはAEDだけの問題ではありません。熱中症による救急搬送がたびたび起きるなど、心臓突然死を考えざるをえない過酷な職場だということです。問題は、会社に、働く者を大切にする気持ちがあるのか、本当に改善する考えがあるのかです。

乗務員への限界こえた労働強化

 今回のことは乗務員にも他人事ではありません。JRは、ダイ改ごとに長大行路など乗務員への労働強化を進めてきました。長距離・長時間拘束の労働は限界を超えています。しかも冷房が設置されていない旧式のDL(ディーゼル機関車)業務では猛烈な暑さの中での乗務を強いられています。
 そのうえマスコミを使って細かなことをあげつらい乗務員への締め付けています。8月は、千葉だけで2度、運転士・車掌の「居眠り」報道が行われました。
 会社は「睡眠時間に問題はなかった」「社員に厳しく指導」「全乗務員に対して責任感をもって執務するよう指導」とコメントをしています。あくまで乗務員個人の問題だという態度なのです。

DL冷房設置・行路緩和実現を

 しかし、根本的な問題は会社の進めるダイ改合理化と労働強化にあります。
 運転士は、勤務が不規則で、なおかつ緊張の持続が求められる仕事です。睡眠や休息を取っても疲労は蓄積します。しかも千葉以外では運転士不足に陥っており、現状のままなら千葉で1~2年の間に不足する状況なのです。

車掌の深刻な労働実態

 車掌は運転士以上の長時間労働です。蓄積された疲労は1日や2日で抜けません。ところが深刻な人員不足で、休日出勤が多く、年休も取れず、まともに休みも取れない状況です。
 DL業務の暑さ対策は本当に急務です。運転士が何人も倒れる深刻な状況に陥っています。
 こうした労働強化や労働者の健康軽視は鉄道の安全破壊に直結します。すべての責任を労働者個人に押し付ける会社の姿勢は容認できません。今回のことはすべての職場の共通の問題です。JRとCTSは要員を確保し、安心して働ける職場にせよ。