2017年8月24日木曜日

外注化阻止ニュース 第334号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka334.pdf


労働者の安全と命を守ることは
会社の最低限の責務
CTS幕張事業所
清掃作業中に職場で亡くなる

 CTS幕張事業所で働く労働者が8月8日午後、快速車両の清掃作業中に亡くなりました。

AEDすらなかった

 30度を超える暑さの中で心臓疾患で倒れたのですが幕張車両センターにはAEDもありませんでした。安全衛生委員会で導入が提案されても会社は無視してきました。担架もありませんでした。8月18日に開かれた幕張事業所の安全衛生委員会では、会社は今回の事実経過さえ提出しませんでした。
 「AEDがあれば」「1人仕事でなければ」「暑い期間だけでも仕事を分担していれば」……実際に助かったかはもう誰にも分かりませんが「もしかしたら」との思いはぬぐえません。

いつ誰が倒れてもおかしくない

 CTS幕張事業所では毎年、熱中症などで救急車が出動しています。CTS経営陣はこのままでいいと思っているのか。ひっきりなしに入る入区車両や転線時間に追われ、体力に自信がある人でも真夏の構内での仕事は頭がクラクラするほど大変です。
 日勤だけで働く仲間は食べていけない低賃金。連続夜勤の変則勤務、徹夜勤務が続き体調を崩しながら働き続けている。会社の利益のためだけに現場で働く者の生活や健康、命が軽々しく扱われることは許せません。

要員増こそが根本的対策だ

 「休憩時間の遵守」「一人仕事をどうするか」など「対策」が話しあわれていますが、要員を大幅に増やす以外に根本的対策はありません。現状のまま対策を積み重ねても過重な負担が現場にのしかかるだけです。
 業務量や夏の暑さに合わせて十分な要員を確保し、労働者の安全や命を守るのは会社の最低限の義務です。

闘いなくして安全なし!

 かつて炭鉱で働く労働者は「闘いなくして安全なし。安全なくして労働なし」をスローガンに安全が確保されなけば坑道に入りませんでした。自ら声を上げ、現場の団結で安全を会社に強制する以外に職場の安全は守れません。
 会社は、ただちにAEDを全職場に配置しろ! 全員に救命救急の訓練を行え! 基本賃金を大幅に引き上げ、必要な要員を確保しろ!
 他人まかせ、会社まかせでは職場は何ひとつ変わりません。動労千葉に加入し、本当に安心して働ける職場をともにつくろう。

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