2017年9月1日金曜日

闘いなくして安全なし No.133

http://www.doro-chiba.org/ga/tn133.pdf


被曝と帰還を強制するな
10/21JR常磐線・竜田~富岡運転再開

 JR東日本は常磐線・竜田~富岡駅間を10月21日に運転再開すると発表しました。9月14日にも試運転が始まろうとしています。

帰還・被曝強制に加担するJR

 富岡町は4月1日に避難指示解除準備区域と居住制限区域の避難指示が解除されました。しかし、解除から4ヶ月たった8月1日時点での居住者数は215人。住民登録している1万3326人の1・6%ほどです。町役場の職員もほとんどがいわき市などから通っている状況です。
 この中で、JRは運転を再開しようとしています。他方では、地域に必要とされるローカル線を「人が少ない」といって次々切り捨てているにもかかわらずです。
 その狙いは、「復興」の名の下に原発事故を終わったことかのようにして、原発を再稼働して、再び金儲けをすることです。それにJRが加担し、住民に帰還と被曝を強制しようとしているのです。
 JRは、これまでの「避難指示が解除されたから運転再開」という建前を投げ捨て、「常磐線が開通するから避難指示を解除する」というところまで踏み込もうとしています。

乗務員への被曝強制に反撃を

 これは乗務員へのさらなる被曝強制です。富岡町は福島第一原発から10㌔圏内にあり、町の3分の1が帰還困難区域で除染も始まっていない状況です。さらに原発の真横を通る富岡~浪江間も19年度末には再開しようとしています。
 たとえ避難指示が解除されても、ほとんどの住民は「戻りたくても戻れない」のが現実です。その中で、金儲けのための「復興キャンペーン」で高線量地帯に鉄道を走らせる。住民に被曝と帰還を強制する。こんなことのために、乗務員に被曝列車への乗務が強制されていいはずがありません。
 動労水戸は労働組合として被曝労働と対決してきました。9月23日には、「常磐線開通阻止」「帰還の強制を許さない」を掲げて闘いを構えています。動労総連合とともに乗務員・住民への被曝強制に反撃しよう。

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