2017年9月20日水曜日

外注化阻止ニュース 第338号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka338.pdf


乗務手当廃止に反対の声を
なぜ東労組はこの事態を
職場に知らせないのか?

 JR東日本が「乗務員手当(特殊勤務手当)廃止」を検討しています。東労組はそのことを知りながら口を閉ざし沈黙しています。なぜ職場に知らせて反対の声を組織しようとしないのでしょうか?
 東労組は、かつてシニア制度を「比類なき素晴らしい再雇用制度」と賛美し、実はその裏で「労使は業務委託を深度化し着実に推進する」という協定を締結しました。ライフサイクル制度のときは「運輸のプロを育てるため」と賛美して運転士を駅に強制配転することを容認しました。同じ裏切りを準備しているのです。
 JR東日本は05年3月に18の特勤手当のうち13種類を廃止しました。いよいよ乗務員手当にまで手をつけようとしているのです。
 会社は「ライフサイクルの深度化」導入の時(08年)に乗務員手当を廃止しようとしました。運転士を駅に配転するためには乗務員に手当がついていることが不都合だったからです。

〝無人運転も可能だから手当は廃止〟

 今回の廃止理由は「技術的には無人運転も可能なのに乗務員に特別に手当を払う理由がない」というものです。
 冨田社長は17年6月のインタビューで「鉄道事業は、まだまだ人手に頼っている部分が多い」「自動車の自動運転技術が話題になっているが、むしろ鉄道の方が専用の線路があるために自動運転に適している」と言っています。だから乗務手当など払う必要はないというのです。あまりに乗務員の仕事を軽んじるものです。
 多くの乗客を乗せているプレッシャーの中、ひとつミスをしたら大変な事故になる重い責任を抱え、早朝から深夜に及ぶ不規則な勤務で身体を酷使しながら安全を守ることがどれほど大変なことか。会社は、これからはそんなことは関係ないというのです。
 最大の問題は事態の一切を東労組が隠していることです。会社との関係が非和解的になることを恐れているからです。一部の組合幹部が会社とうまくやるために組合員をだまし、権利を売り渡す。とんでもない裏切り行為です。外注化・分社化・転籍・乗務手当廃止を許すな! 職場から絶対反対の声をあげよう。


廃止になった特殊勤務手当

①放射線作業手当
②踏切作業手当
③工場等特殊作業手当
④防疫等作業手当
⑤トンネル内等作業手当
⑥汚物処理等作業手当
⑦高所等作業手当
⑧高圧活線作業手当
⑨復旧警備作業手当
⑩手術手当
⑪自動車運転手当
⑫緊急自動車運転手当
⑬特殊溶接作業手当

残っている特殊勤務手当

①夜早朝勤務手当
②夜間看護手当
③乗務員手当
④自動車乗務員手当
⑤添乗手当
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