2017年9月2日土曜日

日刊動労千葉 第8328号

仕事と仲間をJRに戻せ!
青年部組合員に対する出向解除弾劾!

http://doro-chiba.org/nikkan_dc/n2017_07_12/n8328.htm

労働者は将棋のコマじゃない!

 JR千葉支社は幕張支部青年部員に対し、「9月1日で出向解除」の通知を行ってきた。
これは外注化反対闘争の拠点である幕張支部への組織破壊攻撃だ。この間も幕張支部青年部員2名に出向解除が行われている。
 だが、JRに戻っても、これまで行ってきた入換業務などのハンドル業務は行えない。本来の業務から外され、泊勤務から日勤に変わることで賃金まで下げる攻撃だ。
 労働者の意思を踏みにじって出向させCTSプロパー社員を育成させる。今度は「出向解除」の名の下に長年やってきた仕事を奪う。「CTSプロパー社員の教育が終わればお払い箱」なのか!? 労働者はコマじゃない!

幕張支部が反撃の意思統一


 この攻撃に対して、幕張支部は8月28日、29日両日に職場集会を開催し、本部の田中委員長、川崎書記長の参加の中、反撃の意思統一を行った。
 職場集会の冒頭、山田支部長から「9月1日に解除だが、ハンドル業務はJRにはない。JRに仕事がないということは外注化の矛盾だ。外注化体制をぶっ潰すためにも、組織拡大で闘いぬこう」と訴えた。
 出向解除を通知された青年部員本人からも、「今回の出向解除にはハラワタが煮えくり返るような怒りがわいている。JRに戻るなら職場と仕事ごと戻るのが本来の姿だ。JRに戻ってもがんばる決意なので、よろしくお願いします」と決意が語られた。
 この問題についてわれわれは8月29日、団体交渉でJRを徹底追及した。

全面外注化にむけた攻撃

 今回の攻撃は、これまでと状況が一変した中での攻撃だ。それは、出向解除になる青年部組合員だけの問題ではない。
 現在、CTSプロパーの養成が進められている。その一方、大量退職の中でJRエルダー社員の配置が進んでいる。それを利用して幕張構内でも、「自分の将来はどうなるのか」という不安を煽り、団結を破壊する意図的で露骨な攻撃だ。
 この攻撃は、さらなる全面外注化に向けたものだ。6月9日に提案されたエルダー新提案に関する東労組の団交報告で、会社は検修業務について「まだ委託の途上」と回答している。これからさらに外注化を拡大するという宣言そのものだ。
 水戸支社では本線運転士に入出区をやらせず、すべてMTSに外注化するという話まであがっている。明らかに完全別会社化・転籍強制に向けた攻撃が開始されているのだ。

東労組革マルの裏切り許すな

 すべては外注化が破綻していることをはっきり示している。その外注化に一貫して率先協力してきたのが東労組・革マルだ。
エルダー新提案についても、当初のニュースで東労組は「『シニア協定』とその『覚書』の主旨は今も変わらないことを確認した」ということばかり強調していた。
 シニア制度はすでに廃止された制度だ。それは、年金が出るまでの再雇用という、労働者にとって何より切実な問題を逆手にとって労働者を外注化・強制出向に動員しようという卑劣な攻撃だった。
その手法は、「労使は業務委託を深度化し着実に推進する」という条項を労働組合として認めなければ、再雇用を認めないというものだった。その卑劣な攻撃を組合員にも隠し、会社と一体になって進めたのが東労組・革マルだ。その外注化推進、率先協力は絶対に許すことは出来ない。
 外注化の矛盾を労働者に押し付け、さらに外注化を進めるなど許してはならない。青年部員への出向解除、幕張支部への組織破壊攻撃を粉砕し、外注化粉砕・組織拡大にむけて闘おう。

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