2018年1月17日水曜日

闘いなくして安全なし No.148

http://www.doro-chiba.org/ga/tn148.pdf


ダイヤ優先が事故引き起こす
新幹線台車亀裂
JR西社員「余裕ないダイヤが背景に」

 17年12月11日、博多発東京行の新幹線で異音や異臭が確認されながら、3時間以上運行が継続されました。台車枠の底面から両側面にかけて亀裂が生じ、残り3㌢で破断する恐れがある状態でした。この事態は、新幹線初の「重大インシデント」に認定されました。

「運行時間や車両数に余裕がない」

 この問題について、JR西日本社員から「運行時間や車両数に余裕が少ないことが背景にある」「5分でも遅れたら取り戻せない。遅れを東海に引き継ぐのには心理的な負担がある」という声があがっています。
 JR東海が管轄する東京―新大阪間では昼間10分程度の余裕を持たせている一方、JR西日本が管轄する新大阪―博多では余裕時分は数分程度といわれています。
 車両数でも東海道と山陽にまたがって運行する列車は、JR東海が133編成に対しJR西日本は40編成です。異常があった場合の対応が難しくなりやすくなってしまいます。

尼崎事故の体質「変わってない」

 05年4月の尼崎事故でもダイヤの過密化・スピードアップのために余裕時分がとられていませんでした。安全より営利を優先し、僅かな遅れでも見せしめ的な「日勤教育」で乗務員を締め付けていました。その結果、わずかな遅れが運転士を追い詰め、107人が犠牲になる大事故が引き起こされました。
 その営利優先の体質が続いていることが今回の事態で明らかになりました。
 保守担当の社員が「列車を止めて調査する必要がある」と考えて運輸指令に停車して検査するよう提案していたにも関わらず、「運転継続に問題はない」と判断され列車は運行され続けてしまいました。JR西日本の記者会見でも、「遅延に対する恐れはある」「止めるのは勇気がいる」と現場社員への重いプレッシャーがあると認めています。危険だと感じても、列車を止めるべきと言うことができない環境が作られてしまっているのです。
 JR各社は新幹線のメンテナンス周期を延伸し安全よりコスト削減を優先しています。その姿勢が事故を引き起こしています。

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