2018年9月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第389号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka389.pdf


JR西は殺人研修をやめよ
新幹線トンネル内で300㌔風圧研修

 8月24日、「JR西日本が研修の一環として新幹線のトンネルの中に社員を座らせ、最高時速300㌔を間近で体感させていた」と報じられました。
 幅も高さもわずか1㍍の溝にうずくまり、頭上を新幹線が通過するのを待つ。研修を強要された労働者からは「車両通過の際、線路に敷き詰めた石が風圧でパラパラと落ちてきた。部品の落下だったらと思うと怖い」「二度と行きたくない」との声が上がっています。

事故の原因は外注化にある

 報道によれば、研修が始まったのは2015年8月に発生した福岡県内のトンネル走行中の新幹線から車両カバーを落失させる事故から。車体のボルトの締め付け不十分が原因と見られる合金板の落下から、板が側壁、車体に当たって、乗客が負傷した。
 JR西日本はこの研修について、「不完全な作業が引き起こす結果を認識し、作業の重要性を学ぶのが目的」としている。しかし根本原因は、新幹線の検査修繕業務を関連会社(ジェイアール西日本新幹線テクノス)に外注化したことにあるのです。
 JR西日本が鉄道事業者として安全について責任をまったく取っていないことが事故を頻発させているのです。
 にもかかわらずJR西日本は、現場労働者が新幹線の検査修繕作業をちゃんと行っていないことが原因などとして、時速300㌔を至近距離で〝体感〟させているのです。

尼崎事故の日勤教育と同じ


 こんなものは断じて研修でも安全対策でもありません。05年の尼崎事故(福知山線脱線事故)で暴露された日勤教育とまったく同じであり、労働者の尊厳と安全を破壊するものです。しかし、JR西日本は、中止を求める声を黙殺し、研修を継続しています。
 JR西日本は殺人研修を今すぐ止めろ!外注化を中止し、安全に責任を取れ!

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