2020年2月26日水曜日

日刊動労千葉 第8750号

現場から「ミライ構創」に立ち向かおう!
全てのJR労働者の力を結びつけよう!

車両技術分科会第31回定期委員会
安全と「ミライの車両サービス&エンジニア構創」は
相容れない

https://doro-chiba.org/nikkan_dc/n2020_01_06/n8750.htm

 車両技術分科会第31回定期委員会が、2月8日DC会館において開催された。
 委員会は議長に川村委員(幕張)を選出した後、冒頭あいさつに立った半田会長は、「分科会も多くが退職年齢を迎えるなどエルダーとなる方が増えている。昨年JR東日本は、ミライの車両サービス&構創をタブレット端末に流した。本社団交では、今後30年で保守のあり様を変えるとし、この10年で基礎作り(人づくり、機械化、AIの活用)を行っていくと回答している。技術の進歩は日進月歩だが、CBMを使ったデータ蓄積を検証している次の段階へ進むという現状を示している。当然、資金を要することから、コストに合うのかとモノサシを当てる。いつも言っていることだが、合理化と安全は相容れない。職場を拠点にミライの車両&構創に立ち向かっていく」と訴えた。
 続いて来賓として本部・関委員長より闘いの現状と課題が全体に示され、一般経過報告、決算~予算案、方針案を一括提起して、質疑に入った。

質疑での主な意見・質問

◆NB(E257系)特急車両の基盤・電池交換作業があり、最後に機能確認を行うのだが、作業計画そのものが悪く、作業を中断することがあった。これで作業安全が保たれるのか? キチンとした作業計画を立てるようにしてほしい。
◆交検庫での上回り作業(CTS)で、朝入れの際、(営業運転を終えて車両基地へ朝方入区すること)、NB(特急車両)の入区待ちか入線が遅くなり、作業開始が遅れるようになった。以前は、ほぼなかったこともあり作りが悪い。運用について考えてもらいたい。
◆臨検においてフィルムの作業立ち会いを行うが、作業の段取りが悪く、構内10番線をあてているのだが、現場に対象車両はいるのに(業者も早く作業に入りたいが)、30分以上も作業に入れない(後から入ってくる車両とのCTSによる併合後2列車を実施)。作業計画の作り方が下手なのではないか?
◆CTS京葉事業所は、現場に人がいない。要因が足りないときは幕張事業所から助勤をとっている。出張も多いため日常的に発生している。出張はJRより多いのではないか。
◆E257系車両のホロ(車両と車両の中間を結ぶ蛇腹)の下側が60~80㎝と大幅に切れる事象が多く出ている。しかし、現場にホロが無い。作っていない。対応としてはテープでの補修作業となるが、構内の入れ換えだけで切れてしまうという話もある。対応を求められれば行うが、役に立たない。違う材質を考えているというが、どうなっているのか?
◆新型コロナウィルス対策として、アルコール消毒薬、手袋が配備されたが、マスクが少ない。各派出においてもマスクは1箱程度と聞く。嘔吐物に対する対処や緊急性もあり、JR、CTSともに配備してもらいたい。

 以上のような討議を経て、闘う方針が満場一致採択された。
 ミライの車両&構創と対決するために、JRで働く全労働者の力を結びつけていくことを確認して、団結ガンバローが会場に轟いた。
 65歳まで闘いを継続して、新たな情勢を切り拓いていこう!

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