2020年2月5日水曜日

日刊動労千葉 第8742号

団結した力で未来を切り拓こう!
2020貨物の課題

1.シニアの基本賃金格差の解消
2.新規採用の運転士の配置
3.千葉機関区の将来展望の明確化
4.本線運転士の高齢者対策の確立

https://doro-chiba.org/nikkan/%e5%9b%a3%e7%b5%90%e3%81%97%e3%81%9f%e5%8a%9b%e3%81%a7%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%82%92%e5%88%87%e3%82%8a%e6%8b%93%e3%81%93%e3%81%86%ef%bc%81-%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%90%e8%b2%a8%e7%89%a9%e3%81%ae/

貨物会社はどこへ?

2019年度から始まった「JR貨物グループ2023」において、2023年度の連結経常利益140億円を目指し、1.「鉄道輸送を基軸とした総合物流グループ」へ進化する。2.貨物鉄道の持つ、環境保全やエネルギー効率の比較的優位性を活かし、グループ一体となって、鉄道輸送を基軸として、輸送機材や駅のオペレーションに新しい技術を入れ、商品力・競争力を高め、かつ物流、サプライチェーンでの事業分野の拡大を図る、としています。
そのために、2016年から「業務推進プロジェクト」を立ち上げ、「東京レールゲート」などの大規模物流施設の建設、貨物駅構内の作業を自動化する「スマートターミナル」の取り組み、なによりも、「社員の挑戦を評価し、やりがいを持って働ける環境を整えるために」新人事制度を開始した、と。
しかし、「やりがいを持って働ける環境」―職場の現実とは、あまりにもかけ離れています。55歳からの基本給71%はそのまま、勤務地によって異なるシニアの基準賃金など、新人事制度で、「国鉄採」はおきざりです。

現場の切実な課題

梶ヶ谷支部長は、日刊動労千葉の新年あいさつで、「昨年の4月から新人事制度が強行されました。全面的な評価制度や『45歳ピーク』『評価されなければ非正規並』という賃金制度です。その中で、シニア社員の基本賃金の地域間格差の根拠について説明が出来ないのは納得できません。
千葉機関区は30年以上も新規採用の運転士を配置しなかった為、この2年ほどの間にほとんどの運転士が定年退職を迎える深刻な事態に直面しています。
千葉における貨物輸送はライフラインを守るという石油輸送の重要な拠点です。会社はその将来展望を明確にしていません。
定年再雇用(シニア社員)となっても降りるところがなく、本線運転士を続けなければならないのが現実です。本線運転士の高齢者対策の確立はまったなしです。定年延長と65歳まで安心して働き続けることの労働条件確立に向けて全力で闘います」と決意を表明しました。
今年から来年へ、貨物も正念場の闘いの年になります。

3月ダイ改で申し入れ

誰でも歳を取れば「うっかり・ぼんやり」、普通に歩いていても「つまずいたり」します。シニアの転倒や機関車からの降車時の受傷などの労災が増えています。
3月ダイ改に向けて、長時間勤務やW泊の解消、休養室の確保、トイレの設置、熱中症対策としての新型車両の導入、腰痛対策として重い乗務バッグ携行の解消、手歯止め軽量化、制服の改良などを求め申し入れを行いました。
労働条件で一番大切なことは、職場が「明るく、楽しいこと」「仲間に会えるのがうれしいこと」。そのための労働組合です、団結です。みんなで知恵を絞って、職場の諸問題・諸課題を具体的に解決していこう。貨物で働く労働者の未来を切り拓こう!
3月ダイ改・20春闘へ総決起を開始しよう!

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