2020年9月11日金曜日

外注化阻止ニュース 第495号



株主配当を今すぐやめろ
自社株買いと株主配当で年1000億円


「1000億円コストカット」許すな!
職場から反撃を!


 新型コロナ感染症の影響で4~6月期の連結決算で1553億円の赤字が出たとして、JR東は大リストラに踏み出そうとしています。
 しかし、左の表でわかるように、2020年のJR東の株主配当金の支払い額は597億円。過去10年間の総額は約5000億円です。もとは国民の財産だったものが民営化によって株主のための巨大な利権となっているのです。
 株主配当だけではありません。JR東は1株あたりの値段を吊り上げるために自社株買いを実施し、そのために毎年400億円を使っています。つまり株主のために年間1000億円もの巨費を投入しているのです。JR東日本は株主への還元について中長期的には40%を目指すと言っています。
 深沢社長は「コストが下がらなければ会社は存続できない」と現場労働者を脅していますが、どこにそんなことを言う資格があるのか? JR東日本は株主配当と自社株買いを今すぐ中止せよ!

「鉄道崩壊」許さぬ現場から声を

 会社は、一時金のカット、乗務員手当などの各種手当の削減、列車運転本数の大幅な削減、ワンマン化、ローカル線の廃線などを一気呵成に進めようとしています。
 列車を運転し、線路を保守し、車両を直し、清掃し、駅で乗客と接するなどの鉄道の現場業務を切り捨てる攻撃です。JR東日本は「(今後)解雇の可能性が完全にゼロとは言い切れない」とまで言っています。
 コロナ禍で起きた「医療崩壊」「介護崩壊」と同じ状況に鉄道も陥ることを意味します。現場から怒りの声を上げることが必要です。

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