2020年9月3日木曜日

外注化阻止ニュース 第494号

今こそ労働組合が必要だ
深澤社長
1000億円コストカット打ち出す

 JR東は4~6月期の連結決算で1553億円の赤字を計上し、1000億円のコスト削減を通年で行う計画を打ち出しました。すでに夏季手当の削減で約110億円が削減されました。今後、その9倍以上のコスト削減を行うというのです。

コロナ禍に便乗するな!

 深澤社長は「コストが下がらなければ会社は存続できない」「大胆にコストを見直す」と言っています。これまで30年余り毎年のように巨額利益をあげ続け、毎年数百億円を株主配当してきたのに、今期の数値だけを振りかざして労働者を脅しているのです。
 さらに「鉄道ありきでものを考えるな」とまで言っています。〝鉄道はどうでもいい。金儲けがすべてだ〟とでもいうのでしょうか。公共交通を担う会社の社長の言葉ではありません。

画策される大合理化攻撃

 大規模な要員削減、賃金抑制や賃下げが狙われています。会社は5万3000人の社員のうち1万3000人を占める乗務員を問題にしています。乗務手当廃止をはじめ大々的な賃下げ攻撃を狙っています。
 また、終電繰り上げなど列車運転本数の大幅な削減が計画されています。それは中長編成ワンマン化や新乗務員勤務制度と一体で運転士・車掌の大規模な要員削減につながるものです。
 「業務量減少その他経営上の都合により休業を命ずる」という就業規則改悪も重大な問題です。これは労働者の首切りや地方ローカル線廃止のための手段になるからです。

社友会でなく職場に労働組合を

 JRはコロナに乗じて労働者の労働条件や雇用を奪おうとしています。結局のところ労働組合が最大の焦点です。社友会による職場支配を絶対に許してはなりません。
 労働組合の力は決して小さくありません。動労千葉は国鉄分割・民営化や外注化攻撃との闘いで、実際に具体的にそのことを示してきました。職場に必要なのは闘う労働組合です。

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