2020年9月15日火曜日

闘いなくして安全なし No.276


深澤社長記者会見
「1500億コストカット」
民営化の矛盾を押し付けるな!


 9月3日の定例記者会見で深澤社長はJR東日本で年間1100億円、グループ全体で1500億円のコスト削減を行うと表明し、「抜本的な構造改革が必要」と発言しました。
 会社は攻撃をエスカレートさせています。3月ダイ改を機に分割・民営化以来最大の合理化攻撃が実行に移されようとしています。

「赤字」を権利破壊の口実にするな

 コロナ下で湯水の如くAI化や新車両・新工場等に設備投資することはできません。結局、攻撃の内実は徹底して労働者を低賃金でコキ使うことだけになります。まず問題になるのは、期末手当や要員の大幅な削減です。
 しかし、これまでJR東は凄まじい額の利益を上げ続けてきました。
 今年の株主配当は約600億円で、自社株買いを含めれば年間1千億円ほどの巨費が株主のために投じられています。それなのに現場で日々鉄道の運行を支えている労働者に矛盾を押し付けるなど、絶対に許せません。

職場からの闘いこそ雇用を守る力

 雇用や労働者の権利を守る道は「経営の黒字化」ではありません。民営化で「鉄道という公共交通で利益を出す」ことが至上命題にされた結果、JR北海道や四国は完全に破綻状態です。相次ぐ廃線や〝鉄道崩壊〟まで行き着こうとしています。鉄道を金儲けの道具にしたことが根本から間違っていたのです。
 権利を奪う会社の攻撃に対し団結して職場から反撃に立つことこそ雇用を守る力です。

社友会ではなく闘う労働組合を

 会社は改めて労働組合破壊と社友会による職場支配に向けて攻勢をかけようとしています。しかし、JR側も矛盾だらけです。
 団結を守り抜けば、会社の矛盾を突き、力関係を転換する展望が必ず生まれます。団結を守りぬくことができれば、労働組合の力は決して小さいものではありません。
 社友会に職場を明け渡してはなりません。今こそ職場に闘う労働組合を! すべての仲間は動労千葉とともに闘おう。

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