2021年12月2日木曜日

闘いなくして安全なし No.332


何が「自主的な話し合い」だ!
動労千葉11/4「働きがい向上
プロジェクト」千葉支社団体交渉

 この間、千葉支社では鴨川(鴨川運輸区、鴨川駅、蘇我駅)・木更津(木更津運輸区、木更津駅)・銚子(銚子運輸区、銚子駅)を対象に「働きがい向上プロジェクト」が行われています。
 この問題について動労千葉は11月4日、千葉支社との団体交渉を行いました。

現場を業務融合に動員するな


 会社はこのプロジェクトについて、「従来なら『できない』と思ってしまうところをプロジェクトのメンバーが話し合い、何が出来るかを考えてもらっている」「会社側から『こういう事をやってくれ』と出しているわけではない」「管理者だけでなく現場もメンバーだ」などと回答しました。
 あたかも、「現場労働者の声を聞いている」かのような回答です。
 しかし、会社自身がそもそもプロジェクトについて「系統の垣根を超え、営業も運輸も融合して、お互いに様々な業務に従事することによって、新しい発想も生まれるという考え」と回答しています。
 結局このプロジェクトは、〝どうすれば業務融合化できるか〟に現場労働者を動員する卑劣なやり方です。それを「社員同士の自主的な話し合い」かのように語ること自体、許しがたいペテンです。

鉄道業務の軽視は許されない


 「運転士なら運転士、車掌なら車掌の仕事をまず全うしなければならない。ないがしろにしてはならない。」という組合側からの発言に対しては、「それが従来の考え方だ」と回答しています。鉄道業務を軽視し、ないがしろにする会社の姿勢が表れています。
 そもそも、業務融合化以前に乗務員の仕事は強化されギリギリの状態です。駅員も削られ、無人化や委託化が次々に行われています。これ以上の負担と矛盾を現場に押し付けるなど許せません。

融合化・職名廃止の撤回を


 会社は3月から「木更津統括センター」を設置して乗務員と駅の融合化を強行しようとしています。同時に、現業職全ての職名廃止も狙われています。
 日々、列車を運行し、安全を守っている労働者を軽んじていけば、鉄道の安全は守れなくなります。「業務融合・職名廃止」提案は撤回以外にありません。

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