2021年12月22日水曜日

日刊動労千葉 第9049号

12/17 国鉄1047名解雇撤回!JR復帰!
団交開催!第7回行政訴訟

「JRが不当労働行為」なら解雇撤回・JR復帰が当然だ!

解雇撤回・JR復帰1616筆(総計6814筆)提出

12月17日、国鉄1047名解雇撤回、JR復帰、団交開催の行政訴訟の第7回裁判が行われた。動労千葉争議団、動労総連合1047協議会を先頭に、各支部組合員や支援の仲間とともに裁判闘争を闘った。裁判闘争に先立ち署名提出行動を行い、1616筆(総計6814筆)の署名を提出した。

中労委は事実の認否を拒否

前回の裁判で裁判長は、「斎藤英四郎・JR設立委員長が不採用基準の策定を指示したかどうかが核心部分」として、その見解を中労委に質した。だが中労委の回答は、「事実がどうであっても裁判に関係ないから認否しない」という主張の繰り返しだった。裁判長からも「事実があるかどうかは問題にしない主張と理解した」と確認された。

「事実を認否しない」ということは、「JR設立委員会が不当労働行為を指示・決定した」ことを裁判の前提にするということだ。JR自身が不当労働行為を行って解雇した以上、結論は解雇撤回・JR復帰以外にない。

また、中労委はJR設立時の87年4月に不採用=解雇したことのみを問題として、「すでに申立期間の1年を過ぎている」ということだけで真実から逃げようとしている。

しかし、組合側が問題にしているのは、JR自身が不当労働行為と確定した不採用基準の策定に関与・決定し、その後も採用を拒否し続けていることだ。弁護団は、「中労委はこちらの主張を全く理解していない。それは調査もせずに、都合のいいように解釈して審理を打ち切ったからだ」と弾劾した。

裁判闘争報告集会を開催―署名運動のさらなる取り組みを

裁判終了後、裁判報告集会を開催した。集会に先立ち、12月13日に逝去された国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんに黙祷が捧げられた。

挨拶に立った関委員長は17年ぶりにJRを法廷に引きずり出した勝利について訴えた。

労働委員会は審理を徹底的に拒否し続け、JRの裁判参加にも反対し続けた。しかし、JRの訴訟参加は認めさせた。裁判においてJR自身の不当労働行為が焦点になったのは初めてのことだ。まさに「JRを闘いの場に引きずり出した」と言える闘いの前進だ。

そして、「勝利まであと一歩を進むために署名運動の取り組みを」と訴えた。また、業務融合・職名全廃をはじめとするJRにおける国鉄分割・民営化型の攻撃と対決し、3月ダイ改に向けた闘いの決意を語った。

弁護団からは、この間の裁判闘争の経緯と闘いの前進、今後の課題、闘いの決意について語られた。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、署名運動のさらなる取り組みを呼びかけ、「今日の報告集会を飛躍のバネにしよう」と訴えた。

解雇当該である動労千葉・中村副委員長、高石特別執行委員、動労総連合1047協議会の小玉さんは、現役世代や非正規職の青年のためにも勝利まで闘う決意を述べた。

動労千葉を支援する会、全国労組交流センターからも闘いの決意と署名運動の強化の訴えが行われた。

 
次回裁判

2月18日(金)11時~

東京地裁527号法廷