2021年12月13日月曜日

CTS職場ニュース 2021年12月10日

団交(11/26)でCTSに要求
「住宅手当、すぐに改善を」

 動労千葉は先月の年末手当と労働条件に関する団交で、CTS住宅手当の問題点をあげ、早急な改善を求めた。2022年春闘の重要な焦点のひとつだ。

< 11月26日の団交でのやりとり>


組合:現在、住宅手当を支給している人数は?
会社:15~6名だ。
組合:支給要件が狭すぎる。上限15000円も少なすぎる。見直す考えは?
会社:それはある。新設当初は会社の体力もあり対象を広げすぎないようにと考えた。今のままでいいとは思っていない。

 住宅手当新設当時の団交でも、会社は以下のように回答していた。

会社:ようやく一歩を踏み出したところ。改善の余地はあると考えている。実際に応募状況を見て、意見を聞いて見直しをしていく(2022年3月24 日の団交)。

■限度額の倍増を!

 そもそもCTSは、他の都県からも広く運転車両のプロパー社員を募集しておきながら、社宅や寮も整備せず、住宅手当も非常に低額のままだ。運転車両のプロパー社員(50数名)に限って見ても、支給されているのは3分の1以下の15~6人だ。
 住宅手当が出ない(あるいは超低額)のため、かなりの長距離でも実家から通勤するしかなく、自立して生活することが困難な社員も多い。しかも、入社後に、新たに賃貸住宅を借りた社員には出ない。限度額15000円もあまりに低すぎる。賃貸住宅に住んでいる者には例外なく支給すべきであり、金額もJR並みに上限3万円に引き上げるべきだ。

■清掃の社員にも拡大を!

 また、「新規採用または異動時に新たに賃貸契約」が支給条件では、最初は契約社員で入社して社員登用される清掃の社員は事実上、排除されていることになり、きわめて不当だ。

■契約・パート社員にも出せ!


 さらに、「同一労働同一賃金」が昨年4月から実施されたのに、「原則、社員のみ」という支給条件はあまりに時代に逆行している。非正規職差別の規定だ。多くの契約・パート社員は「無期雇用」に転換しており、もう「一時的・臨時的」な働き方ではない。正規職・非正規職にかかわりなく住居費はかかる。

 職場から声を上げ、住宅手当をはじめとする労働条件の抜本的な改善をかちとろう!


CTS住宅手当の問題点!

①対象が正社員限定
 ( →清掃、契約・パートにも平等に出せ!)
②支給対象が狭すぎる!
 ( →「新採または異動時に賃貸契約」のみ)
③上限15000円は少なすぎる!

<現在の支給要件>

「新規入社や異動で通勤が困難となり新規に賃貸契約をした場合、住宅手当を支給する」「対象は異動の義務がある正社員を原則とする」

▽家賃が12000~23000円の場合
 →「家賃月額-12000円」
▽家賃が23000円を超える場合
 →「家賃の2分の1」(ただし限度額は15000円)


JRの住宅手当との比較


CTS 新採・異動時に新規賃貸に賃貸契約。正社員のみ。
▽家賃が12000~23000円の場合 →「家賃月額-12000円」
▽家賃が23000円を超える場合    →「家賃月額×2分の1」
(限度額は1万5千円)

JR東日本 賃貸住宅に住む全社員
▽家賃が12000~23000円の場合 →「家賃月額-12000円」
▽家賃が23000円を超える場合    →「家賃月額×2分の1 ー 500円」
(限度額は1万5千円~3万円 ※)
JR貨物
▽家賃月額の半額(限度額、千葉は5万円)

※注 JR東日本の限度額(千葉県内の場合)
3万円(特定給付地域)=我孫子市、市川市、市原市、印西市、浦安市、大網白里市、柏市、鎌ヶ谷市、木更津市、君津市、佐倉市、山武市、白井市、袖ヶ浦市、千葉市、東金市、富里市、流山市、習志野市、成田市、野田市、富津市、船橋市、松戸市、茂原市、八街市、八千代市、四街道市、一宮町、神埼町、栄町、酒々井町、、長柄町、長生村
1万5千円円(基本地域)=上記以外の市町村     

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