2021年12月15日水曜日

闘いなくして安全なし No.333


ワンマン拡大・職名廃止・業務融合
の3月ダイ改反対!
深澤社長「大規模ダイ改」
「首都圏ワンマン・自動運転」を発表

 JR東日本は12月7日、山手線などの路線でワンマン運転を2025~30年に導入すると発表しました。自動列車運転装置(ATO)や無線式列車制御システム(ATACS)の導入線区も拡大し、将来的には山手線や京浜東北線で「ドライバレス運転」の導入につなげるとも打ち出しています。
 11月27日の日経新聞「JR東、ダイヤ改正で減便」という記事では、深澤社長が来年の3月ダイ改について、「首都圏やローカル問わず、大規模な見直しになる」「柔軟に運用できるようなダイヤに見直す」「減便や車両の削減を行う」と語っています。

鉄道業務の専門性を軽んじるな


 来年3月ダイ改では激しい合理化が狙われています。同時に、これまでの中でも重大な転換をなす攻撃になろうとしています。
 現業職の職名がすべて廃止されるなど歴史的になかったことです。鉄道業務の専門性を無視して運転士・車掌と駅を融合し、「何でも屋」のように扱うことも許せません。
 会社は、鉄道の運行と安全を守る乗務員をないがしろにする発言を繰り返しています。
 車両用信号炎管廃止をめぐる団交では、防護無線のきかない他社線を支障した場合に携帯用信号炎管では列車防護が間に合わないのではないかという質問に、「必要な防護を行えば、それ以上やってもらう必要はない」と回答しました。事故を防ごうという真剣な現場の思いとあまりに落差があります。
 業務融合に関する団交では、「運転士や車掌としての仕事をまず全うしなくてはならない」という組合からの発言を、「それが従来の考え方だ」と真っ向から否定しました。

3月ダイ改に反対の声を

 こんな形で鉄道業務や労働の専門性、安全を守る労働者を軽んじて、鉄道の安全は守れません。3月ダイ改に反対の声をあげよう。

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