2011年10月11日火曜日

国際連帯ニュース No.4

news4

資本のデタラメな解雇を絶対許さない!
ハンジン重工業解雇労働者の闘い

 ハンジン重工業造船所85号クレーンの操縦席で9ヶ月以上に渡って高空ろう城を続けて、172名の解雇撤回を訴えているキムジンスク女史は今や闘う韓国労働者の象徴であり希望となっている。85号クレーンの下部では4名の解雇労働者が「クレーン死守隊」としてろう城を続けている。85号クレーンは7年前に、同じく整理解雇撤回を要求してキムジュイク支会長がろう城して自ら命を絶って抗議した所だ。ミムジンスク女史は自らの命を掛けて85号クレーンろう城闘争に決起したのだ。
 ハンジン重工業は「経営上の理由」で2月15日172名の整理解雇を断行した。会社側は経営上の理由を整理解雇の根拠だと言っているが、ハンジン重工業は整理解雇発表直前に現金配当を決定するなど余裕満々の経営を続けている。一方、ハンジン重工業はフィリピンのスービック湾に現在2万名の労働者を擁する大造船所を持っており、この造船所を拡充している最中だ。フィリピンのハンジン重工業スービック造船所は地元でも悪名高い低賃金、高労働搾取の工場だ。「希望を抱いて入ったが、死体になって出てくる所」だと言われている。ハンジン重工業資本は世界大恐慌下で「競争」に勝ち抜くために、フィリピンのスービック造船所に生産をシフトして内には構造調整、労働者の大量解雇、外にはフィリピン労働者に対する徹底搾取を貫徹しようとしているのだ。
 今、労働者への解雇攻撃はすべての韓国労働者にとって、いつ自分に襲いかかってくるかも知れない「自分の」問題だ。85号クレーンのキムジンスク女史からの「解雇絶対反対」の声は全国の闘う労働者・市民の胸に熱い連帯を生み出した。全国から何十台ものバスに乗って、プサンにあるハンジン重工業造船所に押しかけようと「希望バス」が組織された。「希望バス」7月から4回の行動が行われ、10月8日には第5回の「希望バス」が運行される。「希望のバス」はハンジン重工業資本を揺るがす全労働者階級の力を持っている。
 ハンジン重工業の解雇労働者の闘いはかならず勝利するし、勝利しなければならない。韓国の全労働者の未来のかかった闘いだ。


<民主労総ソウル本部の5.1メーデー集会に対するメッセージ>

反原発 トゥジェン!! 解雇反対 トゥジェン!!
121周年世界メーデー大会、万国の労働者団結せよ!!


 さる3月11日に発生した大地震と津波による災害でとてつもない被害を受け命を失った人々と原発破壊によって危険にさらされ恐怖に震えている日本の労働者、農民、民衆に民主労総ソウル地域本部から哀悼の心を伝えます。また、現在の状況を労働者自らの力で克服し被害地域を救援するために献身的に闘い、管直人政権に対して激しく闘争しておられる動労千葉労働組合と救援対策本部、そして121周年世界メーデーに参加されておられる同志たちに敬意の挨拶を送ります。
 困難な条件にあっても121周年世界メーデ集会を闘う労働者の独自的な集会として準備され、微弱な私ども民主労総ソウル本部に連帯のメッセージを要請してくれた同志たちに感謝の挨拶を送ります。
 今回の福島原発事故と津波と地震被害は単に日本だけの問題ではないということを確認させられる契機となりました。すでに25年前に発生したチェルノブイリ原発事故は今でも事故原因と放射能の流失量についても相当部分隠蔽されています。しかし、周辺近隣からスペイン、フランス、デンマークまで平常時より6倍高い放射能が検出されており、チェルノブイリ事故の後、数多くの民間人と原発労働者らが癌をはじめとする各種疾病、奇形児出産などを経験ながら生き死にしています。原子力は生命を破壊する膨大な放射性物質を作り出すのです。決して安全なものではありません。
 なぜ資本と国家はこのような原子力を作ろうとするのか?日本政府と原発資本は10年前から99%の確立で大地震が発生するだろうという予測をしていたのに対策を講じるよりも資本の財布を膨らませるために原発を建設し、日本政府は核武装政策としてクリーンエネルギーと安いエネルギー供給論をくりひろげ民衆の目と耳を塞ぎ、嘘をついたのです。これが資本と政権の本質であり、世界のどこに行っても全く同じです。チェルノブイリと福島…絶対安全だと叫んでいます。これ以上だまされてはなりません。今回発生した大地震と津波で被害を受けた人たちは誰ですか?原発破壊によって放射能被爆の災害を受けなければならない人は誰ですか?まさに日本全域の農民、漁民であり、民衆です。
 また、解雇と失業に追いやられるのは労働者です。さらには全世界の民衆です。
 自然がもたらす災害は人間が防ぐことはできないと言います。しかし、人間が作っている災害は防ぐことができます。戦争と虐殺、貧困と飢え、解雇と失業、環境汚染と生態系破壊…国家と資本は自分たちの利益を倍化するために青年を戦場に送り無辜の民衆を虐殺する災難を作り出します。貧富の格差を深め、民衆が貧困と飢えに苦しむ災難を作り出しています。労働者を解雇し大量失業事態を惹起します。環境を汚染し生態系を破壊しています。全民衆を対象に犯罪をしでかしている新自由主義、国家と資本に対して反原発闘争、解雇反対闘争で労働階級の宣戦を布告しなければなりません。ともにすっくと立ち上がりましょう。

万国の労働者よ、団結せよ!!
生命を破壊する原子力政策反対!!
解雇と大量失業を要求する管直人政権は引き下がれ!!
全世界労働者の団結と闘争で労働解放を勝ち取ろう!! トゥジェン!!


2011年5月1日
民主労総ソウル本部 本部長 イジェウン


11.6全国労働者総決起集会に対するメッセージ:


 全世界の労働者はひとつです。すべての解雇を撤廃し、反戦、反核闘争のために共に闘うことを決意して11.6国際労働者連帯集会を積極支持します。11月6日、東京で会いましょう。

民主労総ソウル地域本部 本部長 イジェウン

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