2013年4月19日金曜日

外注化阻止ニュース 第66号

外注化阻止ニュース第66号

京葉線 ドア全開で時速100km
安全よりダイヤと利益のJR


 JR西船橋駅で4月10日午前8時30分ごろ、東京駅行きの京葉線普通電車(8両編成)のドア戸袋に乗客の手荷物が吸い込まれ、閉まらなくなりました。
 朝のラッシュアワーで代替列車が手配できなかったため、応急処置で開いたままのドアをシート(緊締幕)でふさいで運行。ドア全開のまま9駅24㌔を最速100㌔で走行、東京駅到着後さらに西船橋駅まで乗客を乗せて運行しました。
 マスコミも「恐怖体験」と報道していますがまったく考えられない事態です。JR東日本は乗客の安全をどう考えているのか?
 運休どころか車両閉鎖も行わずに乗車率200%を超える大混雑の中でドア全開のまま荒川鉄橋やカーブも走行したのです。
 「駅員をドア代わりに発車」とも報道されていますが労働者の安全確保はどうなっているのか。
 JR東日本の安全綱領には「安全は輸送業務の最大の使命」「疑わしいときは、最も安全と認められるみちを採らなければならない」と書いてあります。しかし、現実には安全に対する感覚はまったく転倒しています。
 「安全よりダイヤが優先」「運休は許されない」――まもなく05年4 月25日の福知山線脱線事故( 尼崎事故)から8年となりますが、こういう考えが107人の生命を奪ったのではないか。
 「安全より利益」。これが外注化問題にも貫かれているJRの発想なのです。


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