2015年12月3日木曜日

外注化阻止ニュース 第235号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka235.pdf


CTS幕張事業所
再び車輪転削業務で事故
ベテラン排除と要員削減が原因だ

 10月9日、JR千葉鉄道サービス(CTS)幕張事業所の車輪転削業務で担当者が左手の中指を切る事故が発生しました。

昨年8月にも指切断事故

 幕張事業所では昨年8月、車輪転削作業中に指を切断する重大事故が発生しました。しかも、この事故が発生する前に作業上のミスが数件起きており適切な安全対策が急務であったにも関わらず放置された中で発生した事故でした。
 車輪転削業務は、技術と経験を要する危険な作業です。ベテランでも重大な事故が発生する状況だったのです。
 にもかかわらずCTSは昨年10月、プロパーによる車輪転削業務の運用を開始しました。これに伴い出向していたベテラン労働者はJRに戻されてしまったのです。
 そして経験の少ないプロパーだけの運用が続けられてきました。しかも現在の車輪転削の機械は、5月から新たに使用され始めてからまだ半年程度という状況です。
 こうした状況に加えて今年10月1日、それまで3人体制だった車輪転削業務を、2両では2人、2両以上は3人で行うことなり、実質上の要員削減を強行したのです。
 今回の事故は、ベテランを排除し、技術・経験が浅いプロパーによる運用を強行し、事実上の要員削減による労働強化の状況で発生したのです。
 動労千葉は、昨年8月の事故以来、ベテラン労働者の配置を訴えてCTSとの団体交渉を行ってきました。しかしCTSは組合側の要求を拒否してきました。その結果、2年連続での重大事故が発生したのです。

労災で年休を使わせるな!

 労災の取り扱いについても、事故当日は労災で病院に行き処置を行いましたが、翌日については年休で病院に行き、2週間後の抜糸も年休で通院させられています。労災である以上、すべて会社の責任で対処しなければなりません。
 何よりも問題なのは、労働者の安全も確保できず重大事故を次々に引き起こす業務外注化を強行したJRの責任です。安全と雇用を守るため、すべて直営・直接雇用にせよ!

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