2015年12月8日火曜日

動労水戸 ライフサイクル発令を許さない!

http://file.doromito.blog.shinobi.jp/20b27546.pdf


ライフサイクル発令を許さない!

東労組が認めることで成立するライフサイクル

 来年の冒頭の「ライフサイクルの深度化」による駅配転に向けての面談が行われた。大子では動労水戸組合員の會澤憲一君に対し、運転士を続けたいという本人の意向を無視した強制発令が行われようとしている。
 動労水戸が暴露してきたように「ライフサイクルの深度化
は、就業規則にもなければ組合と会社の協定にもなっていない。ただ東労組との「覚書」があるだけで、東労組が認めなければ成立しないとことんインチキな制度だ。それを東労組所属でもない動労水戸の青年に適用すること自体が不当労働行為であり断固間違っている。
 しかも、既に駅に行ってきた全ての青年たちがライフサイクルの無意味さを訴えている。東京圏まで行かされ「君たちは運輸のプロではない」と言われた青年もいる。ライフサイクルは駅の外注化と退職者の一時的な穴埋めのための「その場しのぎ」の制度だ。だからこそ会社は正式な制度にしないのだ。

「その場しのぎ」の施策は会社の金儲けが目的

 「その場しのぎ」の強制はライフサイクルだけではない。検修・構内業務外注化の強制出向も含めて、全てが「その場しのぎ」でしかない。何があっても命令に従わせる事が会社の最大の狙いである。配転・出向による生活破壊も、被曝の強制による健康破壊にも会社も東労組も一切責任を取らない。最後は「自己責任」だ。
 駅外注化を進めるJRは、ついに秋葉原駅まで全面外注化しようとしている。全駅が外注化されれば、乗務員の養成もできなくなる。その先には車掌・運転士の外注化が待っている。ライフサイクルに従う事は、自分たちと後輩たちの未来の破壊に通じている。動労水戸と動労総連合は、このような会社の施策を絶対に認めない。

 会社が追求しているのはただただ金儲けの成果だ。JR東日本の役員報酬はガンガン上がり続け上位ランキングに入った。しかし、社員の賃金は上がらないどころか、外注化・非正規雇用にドンドン切り換えられている。会社は現場労働者をとことん軽視し、低賃金で競争させ、その場しのぎでこき使おうとしている。会社に対して一言でもまともな事を言ったり逆らったりすれば、どんなに仕事ができても昇進・昇格させない。その事をみんな知っている。何よりも、動労水戸組合員に対する差別を見れば一目りょう然だ。

人間らしく生きるためにお互いを守り合うのが労働組合の真の使命


 みんなによく考えて欲しい。このままでいいのだろうか?自分の事だけ考え、仲間の事に目をつぶって、それが本当に人間らしい生き方なのだろうか?
 外注化で事故が多発し、労災死が増えている。インチキな「福島復興」のための常磐線延伸で無意味な被曝が強制されている。原発事故による子どもたちの甲状腺ガンだけで既に138人、最大で通常の50倍である。果たして、自分の息子や娘だったら耐えられるだろうか?
 労働組合は、単なる保険でも互助会でもない。あるいは組合幹部が自己保身のために私物化していい組織でもない。労働者が仲間を大切にして人間らしく生きていくために、団結しお互いを守り合うためにあるのだ。そこから自分たちの仕事に誇りを持ち、労働者の社会的責任を果たしていくのだ。鉄道の最大の責務は、金儲けでなく安全=命を守ることだ。だから戦争にも原発にも反対して、ストライキで闘うのは当然の事だ。それが鉄道労働者と労働組合の最大の使命ではないだろうか?

断固拒否の声を上げよう 団結して未来を拓こう!

 ライフサイクルについて、会社は「任用の基準で行う」と回答した。制度=社員の義務でも何でもない、単なる人事異動だということだ。ならば、面談で「業務上の必要性」はちゃんと説明されただろうか?
 ところが、現場長が面談で言っているのは「発令が出れば行ってもらう。希望を出さないとどこに行くか分からない」という脅しだけだ。こんな圧力を受けながら書かされた「希望」など一切無効だ。今すぐにでも撤回できる。嫌なことは嫌だと、共に声を上げよう!

 東労組はこの間「覚書が守られていない」「(3年で戻すという)覚書を守れ」とだけ主張している。どんなに無意味で、結果的に労働者の首を絞めてでも「ライフサイクル発令を強行しろ」と同じことを言っているのだ。一体これが労働組合なのだろうか?会社の手先でしかない。

 自分たちの運命は仲間との団結でしか切り拓けない。社会全体に非正規雇用がまん延し、年金や社会福祉も崩壊し、戦争が迫っている。安倍政権同様、東労組の幹部や会社に任せておくような甘い考えでは、自分たちの未来は絶対に開けない。
 動労水戸の先輩や青年たちと一緒に、信頼し合いながら充実して働き生きていく道を選択しよう!

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