2018年4月12日木曜日

外注化阻止ニュース 第366号

http://www.geocities.jp/siensurukai_santama/index.html#%E5%A4%96%E6%B3%A8%E5%8C%96%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9


今こそ闘う労働組合を職場に
東労組千葉地本の謝罪の意味とは

 東労組千葉地本は、「組合員の皆さんへ」という文書を発表し、「役員だけの考えによって組合員を引き回した事実を反省」「情勢認識を見誤った」「不信感・失望感を生み出した」「組合員の意見を無視して突き進んだ責任は重い」と謝罪しています。
 しかし、その結論は、次の通り、とにかく会社に頭を下げて許してもらうというだけです。「労使共同宣言の再締結に向けて努力」「会社からの発信を重く受けとめる」「話し合いによる解決を目指す」

6項目で労使関係の再構築?

 「会社からの発信を重く受けとめる」とは、会社から突きつけられた「6項目」のことです。
 「業務改革と生産性向上のための各種施策の確実な実行に向け、スピード感をもって対応する」「職場規律の厳正を指導する」というもので、会社に完全に屈服・沈黙し、あらゆる合理化攻撃を丸飲みせよと迫るものです。
 にもかかわらず「これまでの労使共同宣言の内容と概ね一致するから、『6項目』をベースに労使関係の再構築を目指す」と言っています。これを認めるなら、もはや東労組は、労働組合の名前で、雇用破壊や転籍、労働強化、乗務手当廃止などを組合員に強制する会社の別働隊に過ぎなくなります。

もはや労働組合とは言えない

 しかし、この6項目を飲んだところで会社が東労組の切り崩しをストップすることはありません。問題の本質はそんな表面的なことではありません。そもそも東労組は、会社が許容する限りで成り立つ組織でした。だから会社が見切りをつけた途端に崩壊するのは当然なのです。
 もちろん東労組の内部において、職場で真剣に労働条件や組合のことを考えて一生懸命努力していた人たちは大勢いました。しかし、本部や地本役員は、会社と癒着し、会社に頼るばかりで組合員との信頼関係や団結をつくる努力をまったくしていません。屁理屈をつけては外注化や出向を強制し、運転士をライフサイクルに駆り立てるのが彼らの仕事でした。

組合費使い放題の労働貴族

 千葉地本がすべてを中央本部方針のせいにし、会社に頭を下げる本当の意図はなんなのか。東労組がつぶれた後の「純御用組合」の役員の椅子に座ろうとしているとしか考えられません。なぜそんなに役員の座にこだわるのか。「地本委員長は支社長と同じ給料をもらって当然」。現場の組合員そっちのけでこんなことが平然と語られてきました。「組織対策費」などの名目で組合費は使い放題。
 東労組の幹部たちは完全に労働貴族化しています。これで労働者の権利が守られるはずはありません。今こそ職場に闘う労働組合をつくろう。

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