2018年5月24日木曜日

外注化阻止ニュース 第372号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka372.pdf


JR東提案  乗務員勤務制度の大改悪
指導・支社・当直業務の合間に乗務!?

 JR東日本は5月17日から「乗務員勤務制度の見直しについて」という提案を開始しました。
 その内容は、朝夕の短時間行路を新たに設定して、育児・介護勤務者だけでなく、(基本的に乗務がない)支社業務や指導業務、当直業務の者も朝夕のピーク時に乗務員として動員するというものです。
 これは「乗務員」のあり方を土台から解体して、乗務員の大リストラと乗務手当の廃止を狙うものです。やがては分社化・転籍強制に行き着くものです。提案による大きな変更は、
①朝・夕のピーク時間帯に短時間行路を設定し、
②乗務割交番から外し、
③育児・介護勤務適用者に加えて、支社業務・指導業務・当直業務の合間に乗務させる
――という点にあります。
 そもそも、支社や当直の人間がそれぞれの業務の合間に乗務するなど到底考えられないことです。それも乗務員勤務ではなく、通常の日勤や泊り勤務で乗務させるというのです。
 乗務員の勤務は「乗務割交番作成規定」など、労働者の健康と鉄道の安全を守るために様々な規定・制約があります。そういった考え方を根本から破壊するものです。

極限的な労働強化と人員削減

 他方で、「効率性のさらなる追求」として、「拘束時間限度の延長」「実乗務割合を増やす」が提案されています。
 ピーク時の行路を短時間行路で回して、乗務割交番に残る行路はさらに長大化、長時間化するのです。これがまかり通れば、乗務員の労働条件が際限なく解体されます。
 乗務手当(特勤手当)廃止も間違いなく狙われています。
 東労組解体と歩調を合わせて各部門で恐るべき攻撃が始まっています。乗務員だけの問題ではありません。



【提案概要】

◎現行の日中帯に加えて、朝・夕のピーク時間帯にも短時間行路を設定
◎短時間行路を乗務割交番から遊離
◎指導業務、支社業務、当直業務の合間に、定期列車に短時間乗務できる
◎乗務割交番内の行路の実乗務割合を増やす
◎稠密線区の拘束時間限度の延長
◎育児・介護勤務適用者に行路選択制を導入 長時間・深夜労働の勤務制限を緩和

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