2018年5月25日金曜日

闘いなくして安全なし No.167

https://drive.google.com/file/d/1ZUhKRfoFKJ7yaxWUyvkeGBanvqfsaweD/view?usp=sharing


「乗務員」そのものの解体
乗務員勤務制度改悪を阻止しよう!

 5月17日からJR東日本は、「乗務員勤務制度の見直しについて」なる提案を開始しました。
 提案文では、あたかも育児・介護勤務者が働きやすくするためかのように書かれています。しかし、それは制度を現場労働者に飲ませるための「見せかけ」です。

支社業務・当直業務の合間に乗務!?


 本当の狙いは、「乗務員」というあり方そのものの解体、極限的な労働強化と人員削減、特勤手当廃止、分社化・転籍強制です。
 提案による大きな変更は、①朝・夕のピーク時間帯に短時間行路を設定し、②乗務割交番から外し、③育児・介護勤務適用者に加えて、支社業務、指導業務、当直業務の合間に乗務させるという点にあります。
 そもそも、支社や当直の人間が、その合間で乗務するなど、本来なら到底考えられないことです。それも乗務員勤務ではなく、通常の日勤や泊り勤務で乗務させるのです。
 乗務員の勤務は「乗務割交番作成規定」など、労働者の健康と鉄道の安全を守るためのさまざまな規定・制約があります。そういった考え方そのものを解体しようという重大な攻撃です。

極限的な労働強化と人員削減


 他方で、「効率性のさらなる追求」として、「拘束時間限度の延長」「実乗務割合を増やす」などと提案されています。ピーク時の行路を短時間行路で回して、乗務割交番に残る行路はさらに長大化、長時間化するということです。極限的な人員削減とこれまで以上の労働強化が現場を襲うことになります。
 これまでの鉄道の歴史をひっくり返すような大攻撃の始まりです。これが何の抵抗もなくまかり通れば、乗務員の労働条件が際限なく解体されてしまいます。乗務手当(特勤手当)廃止も間違いなく狙われています。その先には乗務員というあり方の解体まで準備されています。
 反撃に起つ時が来ています。全乗務員が職場から声をあげれば、乗務員勤務制度改悪は止められます。動労千葉に結集し、ともに闘おう。


<提案概要>

●現行の日中帯に加えて、朝・夕のピーク時間帯にも短時間行路を設定
●短時間行路を乗務割交番から遊離
●指導業務、支社業務、当直業務の合間に、定期列車に短時間乗務できる
●乗務割交番内の行路の実乗務割合を増やす
●稠密線区の拘束時間限度の延長
●育児・介護勤務適用者に行路選択制を導入 長時間・深夜労働の勤務制限を緩和
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