2018年11月1日木曜日

外注化阻止ニュース 第398号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka398.pdf


特急車掌1人乗務・水郡線ワンマン化反対
動労水戸がストライキ

 JR東日本は10月20日、常磐線特急列車の車掌1人乗務化と水郡線(茨城県水戸市~常陸太田市・郡山市)でのワンマン運転の拡大を強行しました。これに対し動労水戸は10月16~17日にストライキで闘いました。

車掌1人乗務化は安全を破壊する


 車掌1人乗務化は、勝田運輸区28人減など水戸支社管内で計31人の車掌を削減するものです。そして、乗務員勤務制度改、駅業務全面外注化・別会社化と一体の攻撃です。
 車掌業務は列車を安全に運行するための仕事です。それを「運転車掌に後部運転台をあけさせ、駅間で車内改札を行わせる」「中間運転台でのドア扱いも行っていい」というのです。
 中間車両でのドア扱いは車掌執務基準の後方確認義務も無視しています。これで鉄道の安全を守れるはずがありません。
 水郡線ワンマン運転拡大によって「乗・降車口がわからない」「入区列車に乗ってしまった」などの混乱が引き起こされています。

ローカル線の切り捨ての一環

 ワンマン運転の拡大は、ローカル線切り捨ての一環です。すでに水郡線のほとんどの駅は無人で、2時間も列車が来ない時間帯があるほど本数も削減されています。コスト削減と同時に利便性を低下させ、乗客減を口実に廃線に持ち込む狙いです。

職場からあがる激しい怒りの声

 特急車掌1人乗務化は昨年7月、水戸支社から唐突に打ち出されました。しかし、現場から激しい反対の声があがる中、会社は「その後の検証と検証議論から結論を出す」と従来の2人乗務に戻しました。それにもかかわらず、会社は「調査」結果も判断の根拠も労働組合に何も 示さないまま強行しました。
 これは2月以降、会社が30年以上にわたる労務政策を転換し、「東労組解体」に全面的に踏み出したことと一体です。労働運動そのものを一掃し、会社の得手勝手に施策を進める攻撃を許すことはできません。
 会社の狙いを暴き、「安全を守ることが労働組合の使命」と訴える動労水戸に、地域住民から激励の声が寄せられています。共に職場に闘う組合を取り戻そう。

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