2018年11月15日木曜日

外注化阻止ニュース 第400号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka400.pdf


現場の声を圧殺する東労組本部
車掌削減の問題点を報じた記事めぐり

 常磐線特急「ひたち」「ときわ」の車掌が2人から1人に削減された問題(10月20日)で、『東京新聞』が動労水戸のストライキを取材し、東労組水戸地本の見解も聞いて、「乗客の安全どう守る?」と題する記事を掲載しました。
 記事の中で東労組水戸地本は「一人乗務では、お客さまの安全だけでなく、(無賃乗車防止など)会社の利益も守れない」と批判的な見解を述べています。
 1人車掌化の直後の10月27日には、「ときわ90号」で指定席を取って来た乗客が、自分の席に未指定で座っていた客をめぐり車掌に暴行を加える事件が発生しました。指定席の重複などにも1人乗務では対応できません。
 車掌の1人乗務化は、勝田運輸区での28人削減を始め計31人の車掌を減らす大攻撃です。当然にも現場から激しい怒りが噴出しました。東労組水戸地本も反対せざるを得ず、批判的見解を出さざるをえない状況です。
 ところが、この報道について東労組本部は「組織運営上重大な問題」だとして、取材に応じた水戸地本に反省を求め、「マスコミへの対応は中央本部に一任」せよと要求しているのです(「緑の風FAX版」)。

〝反対の声は一ミリも許さない〟

 東労組本部は、会社の組合解体の攻撃に全面的に屈服し、会社の施策に全面協力を誓って恭 順を示すことで生き残りを図っています。〝乗務員勤務制度改悪をはじめ会社のすべての合理化・人員削減、外注化・分社化―転籍攻撃に、現場から疑問や反対の声を上げることは一ミリたりとも許さない〟〝それに従わない地本は「統制処分だ」と、会社と一体となって現場の声を圧殺する〟―そのことで会社に組織温存を認めてもらおうとしているのです。
 今こそ当たり前の労働組合が必要です。現場の疑問や声をぶつけ、闘いにするのが労働組合の責務です。ストライキで闘う動労千葉や動労水戸と共に闘おう。

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