2020年11月10日火曜日

闘いなくして安全なし No.284


動物との衝突多発が解決しない以上
ワンマン運転拡大の中止を!

「決定打は見つかっていない」

 会社はワンマン運転の訓練を11月中にも開始しようとしています。しかし、ワンマン運転拡大の対象区間を含めて、動物との衝突が多発しているのが現状です。とくに内房線では現場から、「あまりに異常だ」「負担が大きすぎる」と声があがっています。
 動物との衝突は、全国的な問題にもなっています。10月18日付朝日新聞ではこの問題が大きく取り上げられました。
 19年度の輸送障害全体は前年度より48件少ない5665件だった一方、動物原因のものは822件と118件増えています。年間4千~6千件の輸送障害のうち、動物関連は全体の1割以上を占めるとされています。
 「様々な対策を打ち出しても、決定打は見つかっていない」と報じられる状況です。

ただちにワンマン拡大の中止を!

 動物との衝突を注意しながらの乗務はただでさえ大きな負担です。「衝突が多発する区間は運転したくない」「こんな状況でワンマンにされたら、一人ではとても対応できない」と声があがるほどです。
 ワンマン運転になれば、そのすべての責任と負担が運転士にのしかかることになります。衝突した動物を車両に巻き込んでしまえば、数時間にわたって身動きが取れなくなることもあります。その間、運転士一人で乗客の対応はどうなるのでしょうか?
 ワンマン化の目的は車掌削減―コスト削減だけです。乗客のためでも安全のためでもありません。
 それを動物の衝突が多発している中でも強行するなど許されることではありません。JRはただちにワンマン運転拡大を中止すべきです。

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