2020年11月9日月曜日

日刊動労千葉 第8867号

 動物との衝突多発が解決しない以上
ワンマン拡大を中止しろ!

「決定打は見つかっていない」

会社はワンマン運転の訓練を今月中にも開始しようとしている。だが、ワンマンの対象区間を含めて動物との衝突が多発している。とくに内房線では現場から「あまりに異常だ」と悲鳴が上がる状況だ。

動物との衝突は、全国的な問題になっている。10月18日付朝日新聞ではこの問題が大きく取り上げられた。19年度の輸送障害全体は前年度より減ったのに動物原因のものは822件と118件増えており、「様々な対策を打ち出しても、決定打は見つかっていない」と報じられるのが現状だ。

ただちにワンマン拡大を中止しろ!

動物との衝突を注意しながらの乗務はただでさえ大きな負担だ。「その区間は運転したくない」と声があがるほどだ。

その上、ワンマン運転になれば、すべての責任と負担が運転士にのしかかる。衝突した動物を車両に巻き込んでしまえば、数時間にわたって身動きが取れなくなることもある。そんなことが多発している中でワンマン運転を強行するなど絶対に許せない! JRはただちにワンマン拡大を中止しろ!



 
動物衝突・ワンマン拡大めぐり活発な討論
小柴新支部長体制を確立し新たな闘いへ


木更津支部第44回定期大会


10月22日、木更津支部第44回定期大会が木更津市内において開催された。

支部長挨拶にたった花崎支部長は、「新たな執行体制を早期に確立し、3月ダイ改闘争の基盤を作りたい」「ワンマン訓練が11月から開始されようとしている。これとどう対決するかが最大の課題だ。職場の労働者は不安に思っている。CTS職場では人も増やさず消毒作業だけが増やされている。労働組合の必要性が増している。来年への闘いの中で組織拡大実現に向けてがんばろう」と訴えた。

来賓として関委員長より「1500億コストカット」攻撃、ワンマン拡大阻止に向かっての闘いが訴えられた。乗務員分科会総会を開催し、議事は質疑応答(後述)へとうつった。

役員選出では小柴執行委員が新支部長に専任され、「前支部長のようにいかないかもしれませんが、がんばります」とあいさつにたった。新たな支部長体制を確立し、大会は成功狸に締めくくられた。

質疑での主な意見・質問

◆花崎支部長を取り戻すことが最大の課題だ。
◆ワンマン車両の131系の仕業検査は誰がやるのか。204系のスカートは弱い。131系も弱いなら導入中止を。
◆内房線では動物としょっちゅうぶつかる。高速でぶつかるより速度を落としたほうがまだいい。会社はどう考えているのか。
◆ぶつかる車両が多くて、スカートがまともな車両がないくらいだ。いつ、どこでぶつかるか分からない。負担が大きすぎる。
◆終電繰り上げなら睡眠時間拡大を行うべき。
◆エルダーで清掃職場に行ったが、どこもまともな詰所もなかった。この間、整備が進んでやっと人並みに近づいた。だが、消毒作業が増やされ、人は増えていない。
 
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