2015年6月10日水曜日

外注化阻止ニュース 第196号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka196.pdf



京浜東北線 鶴見・新子安
工事用看板に電車衝突
JR東日本は外注化を今すぐやめよ

重大事故をくり返すJR東日本

 京浜東北線・川崎駅の近くでまたも重大な事故が発生しました。
 6月1日午前1時、鶴見―新子安間で大宮発桜木町行きの電車が線路内に置かれていた工事用看板と衝突して緊急停止したのです。昨年2月の川崎駅構内事故とほとんど同じ状況で発生しています。
 事故の直接の原因は、保線作業を委託された下請会社の労働者が、終電後の東海道線に置く予定だった工事用看板を並行する京浜東北線の線路上に置いてしまったことです。
 看板は線路閉鎖を示すものですが、線路閉鎖の手続きがなされていない線路に立ち入って設置されたのです。一歩間違えば重大な人身事故でした。
 これは労働者個人のミスとして責任を押しつける問題では断じてありません。

業務の外注化こそが事故の原因

 何よりも昨年2月の事故が再びくり返されたのです。いくつもの下請会社にバラバラに外注化され、指揮命令系統が寸断された結果、現場で働く労働者同士の意思疎通もままならないで起きたミスなのです。
 事故が発生したのは、京浜東北線と東海道線、横須賀線が並走する区間です。どの線路が工事対象かを、まっさきに全員に周知し、確認すべき事項です。しかし、それさえ行われていなかったのです。
 そもそも最終電車の後でなければ線路に立ち入らないルールが適用されていれば事故は起きませんでした。安全や人命よりも仕事を急がせるJR東日本の姿勢は昨年の事故以降もまったく変わっていないのです。

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