2015年6月26日金曜日

外注化阻止ニュース 第201号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka201.pdf


JRが狙う鉄道丸ごと外注化
検修業務はJETSに集約の動き

 JR東日本は2012年12月、東京・横浜・八王子・大宮支社管内の車両検修業務を請け負うJR東日本運輸サービス(JETS)を完全子会社にしました。
 今後、JR千葉鉄道サービス(CTS)が請け負う検修業務もJETSに統合する構想です。いずれはJRに残された臨時検査などもすべて外注化されます。
 車両工場部門である総合車両センターは今年4月にJR東日本テクノロジー(JRTM)に統合されています。

鉄道丸ごと外注化が再編の狙い

 グループ会社再編の行き着く先は、車掌や運転士も含む鉄道業務の丸ごと外注化です。
 JR東日本は、阪急や西武など大手私鉄のように「ホールディングス」と呼ばれる持ち株会社化を画策しているのです。
 持ち株会社のもとに駅ビル・流通業や不動産・ホテル業、Suica・金融事業などを展開し、本業の鉄道は、車両検修・保線・駅業務・清掃などの数十のグループ内下請け会社にバラバラに分割しようとしているのです。
 すでに東武鉄道では、子会社で駅業務を経験しなければ車掌や運転士になれず、乗務員に登用された時点で改めて親会社の東武鉄道の試験を受ける仕組みになっています。

私鉄を上回る営利化と外注化

 JRを規制していたJR会社法の適用がなくなった01年以降、JRは私鉄をはるかに上回る株主優先の営利化と外注化を進め、駅ナカやSuicaに熱中しはじめ、鉄道事業については外注化と非正規雇用化を推し進めてきました。
 それはJR西日本では数年後に福知山線脱線事故をもたらしました。JR東でも事故が頻発し、深刻な状況が迫ってきています。

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