2015年6月25日木曜日

外注化阻止ニュース 第200号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka200.pdf


子会社再編で労働条件を破壊
駅業務
グリーンスタッフ→CTS→JESS

 JR東日本は、駅業務に関連して7月1日に大規模な子会社の再編を強行します。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)、水戸鉄道サービス(MTS)、高崎鉄道サービス(TTS)の駅業務部門は、JR東日本ステーションサービス(JESS)に統合されます。
 JESSは、東京・横浜・八王子・大宮の4支社での駅業務受託専門会社として一昨年4月に設立されたJR東の100%子会社です。
 今回の再編により、CTSなどは駅業務がなくなり、逆にJESSの管轄範囲は首都圏全域に拡大します。

転籍のたびに賃金が低下する

 JR東は、駅業務に従事する契約社員グリーフスタッフを5年で雇い止めし、JESSやCTSに再就職させる施策をとってきました。JRの正社員に登用されるのはほんの一握りだけなのです。
 今回の子会社再編によって、CTSなどの社員として駅業務に従事してきた労働者は、「転籍に応じなければ駅業務はできない」とJESSへの転籍が強いられています。
 JESSは、CTSにはまだ残る年功型の賃金制度は跡形もなく、昇給は5年・10年・15年のわずか3回だけです。その昇給額は5~8千円程度です。
 高校や大学を卒業後、契約社員グリーンスタッフとしてJR東に採用された若者が5年で雇い止めとなり、CTSに再就職となり、今度はJESSへと転々とする状況になっています。その度に賃金その他の労働条件が低下することになります。
 JR東日本の施策は、若者の人生を使い捨てにする吸血鬼のような施策です。

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