2016年8月5日金曜日

闘いなくして安全なし No.084

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFcENGX0NVYmNBdVU/view?usp=sharing


信号見落としで「運転士不適格」などありえない
締め付けでなく安全対策を!

 4月1日、八日市場駅の特殊信号発光器(中継信号)を見落として、踏切内に進入した自動車と衝突する事故が発生しました。
 この事故の当該運転士が「運転士不適格」とされて駅へ配転された問題について、動労千葉は団体交渉を行いました。

設備面の対策は「行わない」

 信号見落としは、最も起きやすいミスの一つです。乗務を続ける中で見落として、はっとすることは誰にでもありうることです。
 しかも、八日市場駅では中継信号を一つ見落とすと、踏切前に止まることはできなくなります。ATSなどの保安装置とも連動していません。
 すぐに事故に繋がる状態です。
 しかし会社は、「設備面での対策は行わない」「中継信号も増やさない」と回答しました。
 当該運転士を「不適格」として駅に配転するだけで安全対策を行おうともしていません。
 本来、安全を守るためには二重三重に保安装置を用意するべきです。それさえせずに、事故の責任をすべて運転士個人に押し付けるなど絶対に許せません。

同種のミスで「不適格」?!

 会社は、「運転士不適格」としたことについて、「以前にも見落としがあった」と団交で説明しました。
 しかし、それでは「同種のミスをしたら次はおろされる」という前例になります。運転士は「次はおろされてしまう」と不安を抱えて乗務することになります。そういう状態で乗務を続ければ、必ず事故につながります。

締め付け強化は安全破壊だ!


 信号見落としで「運転士不適格」とされるなら、会社のさじ加減一つでいつでも運転士を乗務からおろせることになってしまいます。乗務員への背面監視と同じ、締め付け以外の何物でもありません。
 締め付けを徹底して強化した結果が05年の尼崎事故です。こんなことを二度と繰り返させてはなりません。乗務員への背面監視、不当配転、締め付け強化をやめさせましょう。

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