2019年11月15日金曜日

闘いなくして安全なし No.236

http://www.doro-chiba.org/ga/tn236.pdf


「浸水の可能性」なのに待機?
動労千葉 全運輸区対象にアンケート実施中

 この間、台風災害が頻発しています。職場からは台風時の出退勤や勤務中の指示に関する問題について声があがっています。
 自社の労働者の命と安全を守ろうとしない会社に、乗客の命と地域の足を預かる資格はありません。〝自発的〟に早くから出勤させることを強制するなど許されません。台風災害が今後も予想される中、災害時の問題はより重要になっています。

台風災害はコスト削減による人災

 9月に台風15号、10月に台風19号が首都圏に上陸し、同月の台風21号は関東から東北で記録的な大雨を引き起こしました。
 千葉県では大規模な停電や断水が発生・長期化し家屋なども被災する中、度重なる災害がもたらされました。「もう住めない」「こんな冠水は初めて」という声もあがる状況です。
 この間の災害は明らかに人災です。電気や水道、橋、堤防などのインフラの整備や保守・管理に予算を回さず、地方公務員も削減したことが、事態をここまで深刻にしました。
 治水関係の予算は10数年前の2兆2千億円以上から約9千億円になり、河川管理を担う職員も約2割削減されています。地方によっては半数が非正規職員に置き換えられ、技術や経験の蓄積・継承が困難になっています。

安全より利益優先に反対の声を

 JRでも状況は同じです。外注化を進めて労働者を下請け会社に突き落とし、メンテナンス部門のコスト・要員を削減したことが線路復旧を長期化させました。さらに災害時に現場労働者の安全を考えない指示を出すなど許されません。
 どちらも、会社が鉄道の安全や労働者の命と生活より運行優先、利益優先と考えているからです。この会社のあり方に反対し、動労千葉とともに職場から声をあげよう。

台風19号に関する問題点
動労千葉・千葉運転区転支部
①なぜ超大型の台風が関東を直撃するのに、ハザードマップで浸水の可能性があるとされた佐倉乗泊にわざわざ待機させたのか?
②計画運休で佐倉電留線に入区したら、台風が通過するまで佐倉運輸区に待機させるのが、一番の安全策ではないか?
③台風15号の時は、大規模な停電と一部通信障害も発生している。それを考えれば、あらゆる面で最悪な状況を想定するべきではないか?

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