2020年6月10日水曜日

外注化阻止ニュース 第484号




感染対策を現場に丸投げするな
JRは要員確保と労働条件の抜本的改善に責任を


動労千葉はコロナ感染症対策について3か月にわたって声をあげてきました。つり革など車内の消毒について、JRはようやくCTS(千葉鉄道サービス)などに発注を行いました。

問題山積の感染症対策


 しかし、問題は何ひとつ解決していません。法定最低賃金すれすれの低賃金と要員不足の過酷な労働条件のままで、コロナ感染症対策を継続することは不可能です。発注を行った以上、JRとCTSは要員確保と労働条件の抜本的改 善に責任を持たなければなりません。
 そもそも現状でも現場には大変な負担が強いられています。CTS津田沼事業所では、夜入区してくる30本近い列車の通常の清掃業務をしながら2班で700枚以上の窓閉めを行うようになりました。どれほど大変の仕事か。現状のままで何万本ものつり皮を消毒することは不可能です。
 動労千葉は以下のことについて要求していきます。

1 要員確保についてはJR本体が責任を持つこと。そうしなければ、駅や車両の消毒、感染症対策は絶対に不可能。要員確保のためには賃金・労働条件の抜本的改 善が必要
2 感染症対策の専門家が指摘するように長期に続く。そのためには全員が平等に正社員になることができる勤務制度、最低でも生活の見通しが立つような労働条件や制度が確立される必要がある
3 新型コロナウイルスはトイレ等での感染リスクが高い。ゴミ収集の労働者の感染リスクにも社会的な注目が集まっている。車両や駅の清掃は危険と隣り合わせ。ゴミ収集やトイレ清掃、嘔吐物処理などは危険手当等の労働条件整備が必要かつ緊急の課題
4 何よりも清掃・消毒業務等の下請け会社への委託費を抜本的に引き上げること

 感染症対策を現場に丸投げするな! JRとCTSは要員確保と待遇の改善の抜本的改善に責任を取れ!

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