2020年6月25日木曜日

外注化阻止ニュース 第486号





つり革を含む車両消毒作業
労働条件の抜本的改善を

要員の増配置、正社員化、危険手当を申し入れ


 JR千葉鉄道サービス(CTS)では6月10日から、つり革を含む車両消毒作業が行われ、現場労働者に過酷な労働を強いています。
 JR東日本は今回、新たな消毒作業として津田沼50両、幕張40両、京葉40両分の作業を発注しました。津田沼事業所では当初130両の車両消毒を行う予定でしたが、現場から「今の要員ではできない」との怒りの声が上がり、
50両に変更されました。
 つり革は、1両で120個、10両で1200個以上あり、それを1両につき3~5分、1個あたり2~3秒で消毒しろというのです。腕を上げたままの作業は肉体的にもきつく、現場からは怒りの声が上がっています。

動労千葉が緊急の申し入れ

 動労千葉は、CTSに対して左記のような緊急の申し入れを行いました。
 第一に、新たに業務を受注したのであれば、要員を増配置して行うことが絶対に必要です。
 第二に、新型コロナウイルス感染の危険は長期にわたり続くことから、安定した生活が維持できるように契約・パート全員の正社員化が絶対に必要です。
 第三に、清掃業務は、トイレの清掃や嘔吐物の処理、ゴミ収集等も行うなど感染の危険性が高い業務です。しかも新たに車両消毒も加わっています。危険手当の支払いが絶対に必要です。
 何よりも賃上げを含めた抜本的な労働条件の改善が必要です。そのためにはJR―CTSの双方から声を上げることが必要です。職場の怒りの声を結集し、CTSの労働条件改善をかちとろう。

つり革すべてを含む消毒作業に関する緊急申し入れ

①千葉鉄道サービスは6月10日から、新型コロナウイルスへの感染防止対策として、つり革すべてを含めた車内消毒作業を行うとしているが、つり革すべてを含めた車内消毒作業を行うようになった経緯を具体的に明らかにすること。また、各事業所で行おうとしている列車本数・両数を具体的に明らかにすること
②つり革すべてを含めた車内消毒作業を行うにあたっては、要員の増配置を行った上で実施すること
③新型コロナウイルス感染症に関わる事態は、一過性のものではなく長期に及ぶことから、生活を維持することができるように契約・パート社員について正社員にすること
④新型コロナウイルスは、便に多量に含まれるなどトイレでの感染の危険性が高いこと、また、ゴミ収集や駅清掃、嘔吐物の処理においても同様に感染の危険性があるなど、日常的に感染の危険にさらされながら業務を行っていることから、危険手当を新設すること

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