2020年6月17日水曜日

外注化阻止ニュース 第485号




感染対策を〝有志〟でさせるな
JR東は組織として
責任をもって感染対策を


 職員〝有志〟による走行中の車内消毒が行われています。しかし、〝有志〟で消毒できる車両はごく一部です。世間体を取り繕うためだけに「希望者」を動員するものでしかありません。

会社の姿勢はあまりに無責任

 JR東日本は、会社の指示ではなく「社員の自発的行為」と言いますが、あまりに無責任で卑劣です。
 JR東日本は鉄道連絡会の「ガイドライン」で車両や駅等の消毒が必要だと打ち出しています。それならば会社として要員を確保し、作業体制を整えるべきです。
 「希望者」「自発的行為」の問題ではありません。これでは会社としての責任を放棄し、すべて現場労働者に転嫁しているだけです。
 「社員が自発的に行うのではなく会社が組織として取り組むべきなのでは?」「労災やコロナに感染した場合はどうなるのか」など疑問の声が乗客からもあがっています。

現場労働者を軽んじるな!


 感染症対策を軽々しく乗務員に行わせるあり方は、JR東日本が現場労働者を徹底的に軽ん じていることと一体の問題です。
 コロナ感染症拡大で医療・介護、鉄道・運輸、清掃などで働く現場労働者が、社会にとってど れほど必要不可欠かが浮き彫りになりました。
 その必要不可欠な現場労働者をJRはどれほど軽んじてきたのか。
 CTS清掃労働者のほとんどは非正規雇用で、正社員も非正規並の低賃金です。車両検修、 保線、電力、信号通信、駅業務なども全面的な外注化が進められてきました。
 他方、JRから子会社に天下った高給取りの幹部や、JR本体でも管理部門は「通勤にリスクがある」といって半分ほどが出勤自粛を行い、現場の感染対策は後回しにしてきました。

真剣な感染症対策ことが必要


 ネットでは運行中の車内消毒が「美談」として語られています。しかし必要なのは見せかけの美談ではありません。公共交通機関として真剣に感染症対策に取り組むことです。

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