2020年7月15日水曜日

闘いなくして安全なし No.268




JR東 株主配当300億円
ワンマン運転拡大反対!
株主利益優先するな!


撤回求める修正動議も否決

 JR東日本は6月23日に株主総会を開催しました。新型コロナ感染症拡大による減収を理由に現場労働者に大幅な一時金カットを行いながら、総額300億円強の株主配当が強行されました。株主配当の撤回を求める修正動議が出されましたが、否決されています。
 深澤社長は「固定費割合が大きい鉄道事業を中心に経営体質を抜本的に見直す」とさらなる要員削減、外注化や雇用・賃金破壊を進める考えを明らかにしました。
 巨額の株主配当の裏では鉄道の現業機関をすべて「外部化」するとされています。「自動運転推進」、「AI活用」「労働の柔軟化」といい、非正規職化や人員削減などを行おうとしています。
 4月からは「運転士」「車掌」の職名が廃止され、中・長編成を含むワンマン化が次々に具体化・提案されています。「戦略的ダウンサイジング」と称して、ローカル線切り捨ても加速させようとしています。現場を犠牲に、「株主利益」を何より優先しています。

利益優先で現場を犠牲にするな!

 コロナ感染症拡大は、「利益がすべて」という社会のあり方がいかに間違っていたかを明らかにしました。とりわけ医療・介護をめぐる状況は深刻です。この間の国の医療費削減政策の中で、すでに病院の多くが赤字、黒字でも1~2%という状態でした。「効率」を優先して病床や人員削減などを要求する政 策が、「医療崩壊」を作り出してきたのです。
 鉄道会社の役割は株主利益を上げることではありません。公共交通機関として地域の生活に必要な列車を守り、安全に列車を運行させることこそ「最大の使命」です。
 ワンマン運転は車掌削減・コスト削減のためだけの施策です。ローカル線を切り捨て、運転士の地位を今以上に低下させる攻撃です。鉄道の安全のためでも地域のためでもありません。絶対に認められません。

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