2020年8月2日日曜日

日刊動労千葉 第8826号

65歳まで安心して働ける職場を!

まったなしの高齢者対策
第29回貨物協議会総会


貨物協議会は7月22日、コロナ禍の中で延期となっていた第29回総会を開催しました。
佐藤議長、本部・川崎書記長、梶ヶ谷支部長(別掲)からあいさつを受け、「私たちをとりまく社会の動き」「闘いの課題」が提起されました。
本部・大竹副委員長から、貨物会社をめぐる動きについて、目良乗務員会長からは乗務にあたっての諸問題が提起され、質疑応答となりました。

梶ヶ谷支部長あいさつ

千葉機関区の本線運転士の高齢者対策は待ったなしです。今年度の終わりには、3分の2がシニア社員になります。健康に不安を抱える中で乗務を降りたくても降りられない状態です。会社は降りられる場所を確保する義務を怠っています。
百歩譲って乗務を継続するとしても、シニア賃金に見合った労働条件の交番作成のあり方を考えないと、乗務員は誰もやり手がいなくなります。低賃金の改善と、過酷な労働条件の改善は、鉄道の安全確保に直結します。
何よりも一番は、職場が明るく楽しいと思える事です。65歳まで安心して働ける職場を目指して闘いましょう。今後もよろしくお願いいたします。

出された主な意見

*シニアをこきつかって乗務させている。ボーナスの低さをなんとかしてほしい。

*会社は千葉機関区を「高齢者職場のモデルケース」としているが、実験台にしているのではないか。千葉機関区の将来展望をはっきりさせるべきだ。

*シニアの低賃金を改善してほしい。このままで退職を向かえてしまうのはあまりにもくやしい。

*「指令のスリム化」、東鉄指令と千葉指令のやりとり、運転再開の指示など、どうなるのかはっきりさせるべきだ。

貨物における闘いの課題

① 年功制賃金の解体と全面的な評価制度による団結破壊、低賃金化を促進する「改悪人事・賃金制度」粉砕の闘い。

② 本線運転士の高齢者対策の抜本的確立。

③ 55歳以降の賃下げ制度の撤廃。

④ シニア社員の基本賃金の地域間格差の打破。

⑤ 千葉機関区では、30年以上も新規採用が配属されず、今年度末までに運転士のほとんどが60歳以上となることから、新規採用の配置等を求めて闘いを強化する。