2020年8月6日木曜日

外注化阻止ニュース 第491号





もう〝見せかけ〟は許されない
JR東日本は真剣な
感染対策を行え!


運転士や車掌、清掃や販売員が感染

 新型コロナの感染が再拡大しています。しかし政府はGOTOトラベルキャンペーンを開始するなど、感染拡大を放置し、経済優先と利権のための政策を続けています。
 東海道新幹線の運転士、車掌、清掃、販売員などJR関連の労働者が次々と新型コロナに感染していることが判明しました。JR東日本でも横須賀線のグリーン車スタッフ、中野車掌区で2人などの感染が報告されています。真剣な感染対策は待ったなしに必要です。
 再度の「在宅勤務」要請で、また幹部だけ出勤自粛するつもりなのか? 感染の不安と危険の中でまた現場に業務を強制するのか? 秋以降に本格的な感染拡大も予想されます。もう見せかけだけの対策は許されません。

会社責任で体調管理を

 現場労働者の体調管理は会社の責任で行うべきです。会社の責任で、「体温37・5度以上の場合」「家族に感染疑いがある場合」などの基準を決め、有給で自宅待機にするなどの対応が必要です。
 「発熱等社員の体調管理の徹底」は、そもそも「新型コロナ感染症対策ガイドライン」で会社自身が打ち出した内容です。しかし、会社は個人の「自主判断」にゆだね、休む場合もただの病休扱いです。個人任せでは「職場に迷惑がかかる」と無理に出勤することになります。
 結局、会社は感染対策よりも要員削減が優先なのです。体調管理を徹底すれば、急な欠務で予備が代務するケースが増えるためJRは責任を放棄しているのです。

十分な要員の確保を


 消毒作業などの体制もまったく解決されていません。法定最低スレスレの賃金では十分な要員は集まりません。
 動労千葉は、JRが要員確保に責任を持ち、そのために賃金・労働条件の抜本的な改善、危険手当などの労働条件整備、清掃・消毒業務などの下請け会社への委託費の引き上げ等を行うことを要求してきました。
 しかし、JRは下請け会社に丸投げするばかりでなんの責任も取らない。気温も上がり熱中症の危険も増します。十分な要員と労働条件の確保は急務の課題です。
 〝見せかけだけ〟は許されません。JRの責任による真剣な感染対策を要求しよう。

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