2020年8月21日金曜日

闘いなくして安全なし No.272

 

 
シーツ交換「労働時間・業務指示ではない」?
JRは責任もった感染対策を!

 
 動労千葉は7月31日、乗務員休養室のシーツ交換に関するJR千葉支社との団体交渉を行いました。団交の概要を紹介します。

「感染対策」なら労働時間として扱え

組合 乗務員にシーツ交換を行わせる理由は?
会社 感染防止と衛生管理の強化のために乗務員に毎日シーツ交換をお願いしている。
組合 交換の時間は労働時間として扱うのか。
会社 労働時間としてカウントしない。
組合 シーツ交換は業務指示なのか。
会社 業務指示ではない。業務が中断し、ノーペイの時間になる。しかし、衛生管理上、必要なので毎日交換してもらうようにした。
組合 「衛生管理」は会社の責任で行うものだ。乗務員に押しつけること自体、問題だ。

 「あくまでお願い」というのでょうか?
 あまりに無責任な回答です。真剣に感染対策をやる姿勢ではありません。会社が責任を持つべきことです。乗務員に交換させている以上、労働時間として扱うのは当然です。

十分な睡眠時間を確保しろ!
CTS要員体制にもJRが責任を!


組合 乗務行路も長くなり泊勤務で寝る時間が4時間程度しかない行路もある。ヘトヘトになっているのに寝る前にシーツを付け、朝はシーツをはがすために早めに起きている。貴重な睡眠時間が削られてしまう。
会社 共用の場所であり、シーツ交換は行ってもらいたい。
組合 ダイ改時の交渉で「睡眠時間はできるだけ確保する」と回答した。今回のシーツ交換で睡眠時間が削られている。矛盾している。
会社 回答したことは事実だ・・・。

 会社はシーツ交換をこれまでのようにCTSで行わない理由を、「CTSに毎日交換は厳しいと言われた」と回答しました。しかし、その責任はJRの外注化と委託費削減にあります。
 乗務員の睡眠時間は会社のダイ改合理化で短くされてきました。睡眠時間削減は安全破壊に直結します。ただでさえ短い睡眠時間の中でシーツ交換を強制する。その理由がコスト削減のためにCTSで働く労働者の労働条件をあまりに低くして、十分な要員が確保できないから ―絶対に認められません。JRはCTSの要員体制を含めて感染対策に責任を持つべきです。

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