2020年8月20日木曜日

外注化阻止ニュース 第492号

 
つり革消毒作業が追加されたのに
要員も手当もないのはなぜだ?

CTS木更津事業所の消毒作業に関し団体交渉

 
 動労千葉は8月6日、千葉鉄道サービス(CTS)新型コロナ感染症対策として木更津事業所で実施しているつり革などの消毒作業に関して、要員の増配置及び手当等の支払いを求めて団体交渉を行いました。

つり革消毒は純増の作業

組合 現在、日常清掃に加え、3月からは手すりの消毒、窓閉め作業が追加され、つり革の消毒作業が新たに加わった。作業だけ増え要員は増えていない。つり革の消毒は新たな契約だと聞いた。どうなっているのか。
CTS 元々、日常清掃の中にはつり革の水拭き作業が契約として入っていた。新型コロナの感染防止のために水拭きから消毒液で消毒してもらっている。
組合 それは違う。気動車の日常清掃につり革は入っていなかった。新たな契約として請け負ったのか。
CTS 新たな契約として請け負った。作業としては純増。
組合 木更津事業所の作業量はどうなっているのか。
CTS 気動車4両のうち1両は全般清掃として実施し、残る3両は、新たにつり革消毒が増えることになった。
組合 作業が「純増」になった以上、要員あるいは手当として反映させことは当前だ。
CTS 要員を増やしたり、手当を付けることは考えていない。

要員を増やさないことを考えて契約!?


組合 つり革消毒の作業量などについてどのように算出したのか。
CTS 要員を増やさずにどのように作業するのかを考えた。消毒作業を加えても、結果的に超過勤務が発生しないから要員を増やさずにできると判断した。
組合 最初から要員を増やすことを考えがなかったということではないか。新たに契約して得た契約金はどのように使われているのか。
CTS 消毒液等、必要な資材の購入を行った。
組合 先ほど、作業量を時間で計算したと回答したが、その時間は労働者が働いているということだ。新たな作業が加わった以上、要員を配置するか手当を払うべきだ。
CTS ……。
組合 新たな作業に対して労働者も配置しない、手当も出さないのは、CTSが労働者から不当に搾取し、会社として丸儲けしている。
CTS そういうことではないと思うが。
組合 いま出さないのであれば、年末手当で社員に対して一律の加算を考えるべきではないのか。
CTS この場で出すとは言えないが、要求があったことは承知した。

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