2015年2月28日土曜日

DC通信No.207

2・15集会へのメッセージ

パクチョンソン(韓国鉄道労働組合ソウル地方本部長)
 
 同志の皆さんこんにちは。私は韓国鉄道労組ソウル地方本部本部長のパクチョンソンです。新自由主義に対して絶え間なく団結して闘う動労千葉の同志たちと田中委員長に無限の信頼と連帯のあいさつを送ります。
 また、民営化と解雇に対して長い歳月の間闘っておられる1047名解雇労働者たちにも敬意を表します。私たち鉄道労働者はストライキ闘争の時、動労千葉と日本の同志たちが示して下さった国際連帯の模範を心の内深くに刻んでいます。
 また、先のストライキ時の業務妨害罪容疑に対する裁判で無罪判決を受けたのですがこれもまた国際的な連帯と関心が大きな影響を与えたと考えます。
 この場を借りて田中委員長と同志たちに再度感謝のあいさつを送ります。
 尊敬する日本の労働者同志の皆さん! 私たち韓国の鉄道労働者は1年あまり前、民営化に反対して23日間のストライキを行いました。去る10数年の間続いた民営化及び構造調整に反対して闘いながら弾圧によって数百名が解雇され数千名が重懲戒を受けて、現在120名の解雇者がいます。政権が変わっても新自由主義攻撃は止まらずにいます。
 今も日常化した構造調整に対する闘争と合わせて民営化に対する闘争を準備中です。新自由主義は国家と国境も無く労働者民衆を絞りとっています。
 日本の労働者が掲げている「1047名解雇撤回!」「民営化と外注化粉砕、非正規職撤廃」の要求と今の韓国労働者の要求は異なるものではありません。異ならないばかりか、あまりにも同じです。結局、これは一つの国の労働者の闘争だけでは解決することができないという事を反証するものでなくて何でしょうか。したがって私たち労働者も国境を超えて連帯して闘わなければなりません。
 同志のみなさん。私たちは動労千葉の同志たちの闘いを支持して、同志たちの勝利を念願します。頑張ってください。同志たちの闘いの状況を広く伝えるようにします。直接行ってごあいさつし、共に闘争を決意すべきところですが、私たちの労組の日程上、直接参加することができないことをご了解ください。
 同志の皆さんの健勝を祈ります。トゥジェン。

ソヒョンソク(民主労総ソウル地域本部長)
 
 政権と資本の民営化攻撃に屈することのない同志たちの闘いを支持します。
 政権と資本は絶え間なく民衆と労働者を搾取して死に追いやる民営化、外注化、非正規職化を推進しており、民衆の生活を脅かす核と戦争の策動と動きを見せています。
 動労千葉の同志たちの長い間の民営化反対闘争は新自由主義がもうこれ以上成りたたないことを証明しているようです。
 新自由主義が労働者、民衆に対する搾取を要求しており、労働者間の絶え間ない競争なしには生存が不可能であるので、絶え間なく労働者、民衆に攻撃をしてきているのだと考えます。
 現場では外注化の方式が、子会社を増やして行こうという計画と既存の人員を減らして分割して行く方式で進められるなど、さまざまな形態の危険で過激な方式で進められており、民衆の生命と安全に問題を起こしていると考えます。
 動労千葉の同志たちの闘いが韓国の労働者に多くの意味を与えており、その志を継いで韓国でも民営化反対闘争と非正規職闘争、整理解雇との闘い、労働弾圧との闘い、戦争のない安全な暮らしのための民衆の闘争の戦線で共に闘います。

芹澤寿良(解雇撤回・JR復帰署名呼びかけ人/高知短期大学名誉教授)
 
 「国鉄分割・民営化で不当解雇から28年 2・15労働者集会」へのご参加の皆さん、苦労様です。
 私も、28年間、国鉄の分割・民営化による国鉄労働者1047名の解雇に反対し、労働問題の研究者として関係労働組合とともに闘い続けてきましたが、国労、全動労とその争議団が「政治解決」路線のなかで、組織内の諸事情から闘争を終結させてからは、「解雇撤回」の裁判闘争を最後まで闘い抜くとする動労千葉の路線こそ労働組合運動の堅持すべき道として、改めて最後となる最高裁判所闘争への連帯と支持の活動に参加させて頂き、最高裁署名運動呼びかけ人の役割を担っている一人であります。
 以来、今日まで動労千葉と国鉄闘争全国運動の全国各地での国鉄集会の開催、最高裁への第一次、第二次の署名運動では、各地における連合系、全労連系、全労協系、中立系を問わず多くの労働者、労働組合に働きかけ、対話して第一次では4万数千筆、第二次の10万人署名運動では、本年1月に8万5千筆を集めて提出するなど、運動前進への大きな成果を挙げています。
 私は、本日の28年目の集会にあたって、動労千葉の国鉄分割・民営化により不当解雇に対する解雇撤回、JR復帰の要求を揺るぎなく一貫して堅持し、闘い続けている基本的姿勢とその実践的運動指導に対して、またそれを全面的に支持して全国的に広く運動を指導、推進している国鉄闘争全国運動の粘り強い取り組みに対して、そして裁判闘争の先頭に立って最高裁闘争の段階まで法的指導力を発揮されている弁護団の献身的な御活躍に対して、最高裁署名運動呼びかけ人の一人として心から敬意を表するともに、御礼申し上げるものであります。
 この闘いの勝利が、闘っている被解雇者だけでなく、当時、さまざまな攻撃に晒された総ての国鉄労働者の名誉に係わる問題、また今日のJRや交通労働者は勿論すべての労働者の生活と権利に、さらに国民の生命と安全の確保に大きな影響を持つことは明らかです。
 最高裁判所闘争には、最近の日本航空165名整理解雇を容認し上告を棄却した事件に照らし、現在進めている10万人署名運動を中央、地方、職場で、精力的に取り組み、目標を達成して、運動を盛り上げ、不当労働行為の確定と解雇無効の公正判決獲得の力としていくことが強く求められています。さらに全力をあげて頑張りましょう。よろしくお願い致します。

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