2016年4月10日日曜日

闘いなくして安全なし No.068

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFOWx3Z3lqMEF4ZFU/view?usp=sharing


JR東日本春闘回答―ベア昨年の約半額
大幅一律賃上げ実施を!

 3月31日にJR東日本は4月1日以降の新賃金及び夏季手当の回答を行いました。
 回答の内容は、次のとおりです。

〈新賃金〉
①定期昇給の実施(昇級係数4)
②ベースアップは、定期昇給額の10分の1の額に500円を加算
〈夏季手当〉
基準内賃金の2・85ヶ月分に2万円加算

 いずれも昨年を下回る回答です。ベースアップについては、どの等級でも半額近くまで下がっています。

「過去最高益」でも賃上げ抑制

 JR東日本は回答にあたり、「4期連続の増収増益」「今年度は過去最大の収益」だったと説明しました。
 しかし、「新幹線設備の修繕費に40年間で1兆円かかる」「少子化の進行に伴って先行きは不透明」「中国株の乱高下に伴い世界経済は悪化」などをあげ、ベアなどについて「慎重に判断した」といいました。
 しかし、修繕費などは鉄道を維持するために当然必要な経費です。何年も前から計画されていなければおかしな話です。それを理由にして労働者の賃上げを抑え込もうとするJRの姿勢は許されません。

賃金利用した労働者の分断攻撃

 またベースアップについて、JR東日本は「定期昇給額」を基準にして金額を決定しています。つまり賃上げ額が、管理者には厚く、若手には薄くなるのです。
 「昇級しなければ賃金も上がらない」という状況を作り、労働者同士を競争させて団結を破壊しようとしているのです。それを通して全体の賃下げも狙っています。
 必要なのは、労働者全体の一律大幅賃上げです。

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